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シノケンG Research Memo(8):業容拡大で有利子負債膨らむも、財務体質は着実に改善


■シノケングループ<8909>業績動向

3. 財務状況と経営指標
2017年12月期第2四半期末における財務状況を見ると、総資産は前期末比3,741百万円増加の76,014百万円となった。主な増減要因を見ると、流動資産では現預金が-1,399百万円減少する一方で、アパート販売の受注拡大に伴い棚卸資産(販売用不動産・不動産事業支出金)が4,807百万円増加した。なお、販売用不動産は既に契約がほぼ済んでおり、今後アパートローンの否認やローンキャンセル発生などにより10%程度はキャンセルになる可能性もある。ただ、仮にキャンセルになったとしても別の投資家に売却するため、棚卸資産評価損が発生する可能性はほとんどない。

一方、負債合計は前期末比48百万円減少の53,676百万円となった。アパート販売用の土地取得や建築費用に向けて有利子負債が1,209百万円増加した一方で、工事未払金が411百万円、未払法人税等が397百万円減少した。また、純資産は配当金の支払い350百万円のマイナス要因があったが、親会社株主に帰属する四半期純利益4,103百万円を計上したことで、前期末比3,790百万円増加の22,338百万円となった。

財務の健全性を示す自己資本比率については、前期末の25.6%から29.3%と3.7ポイント上昇した。また、ネットDEレシオ((有利子負債-現預金)÷自己資本)も前期末の1.3倍から1.2倍に低下しており、収益が拡大するなかで財務体質の改善も着実に進んでいると判断される。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)

《NB》

 提供:フィスコ

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