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証券取引所が指定する制度信用銘柄のうち、買建(信用買い)と売建(信用売り)の両方ができる銘柄
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8892 日本エスコン

東証P
1,044円
前日比
+30
+2.96%
PTS
1,043円
14:38 03/29
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
12.4 1.49 3.68 0.81
時価総額 1,029億円
比較される銘柄
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利益成長“青天井”銘柄リスト【総集編】第2弾 20社選出 <成長株特集>

 本特集では、4月下旬から5月末までの決算集中期間に随時配信した「利益成長“青天井"銘柄リスト」を、“全期間”を対象に再構成した総集編をお届けします。

 今回は14日に配信した時価総額600億円以上の東証1部銘柄を対象とした【第1弾】に続き、時価総額600億円未満の東証1部銘柄を対象に、20年1-3月期に四半期ベースの過去最高益を更新し、かつ通期計画も最高益を見込む、いわゆる利益が“青天井”状況になっている銘柄をリストアップした。

 下表では、本決算月にかかわらず、直近3ヵ月実績の1-3月期に経常利益が全四半期ベースで過去最高益を上回って更新した銘柄をピックアップ。さらに、会社側が今期(通期計画)も過去最高益見通しを示している20社を選び出し、1-3月期経常利益の過去最高益に対する上振れ率が大きい順に記した。

 上振れ率トップとなったのは不動産デベロッパーの日本エスコン <8892> 。1-3月期(第1四半期)は不動産販売事業で主力とする分譲マンションの販売が好調だったほか、商業施設や物流倉庫など収益不動産の引き渡しも順調に進み、経常利益は93.2億円と過去最高益を2倍も上回って着地。上期計画の90億円をすでに上回っており、業績上振れが濃厚とみられる。

 2位の電算システム <3630> は情報処理・開発事業が主力で、コンビニ決済を軸とする収納代行サービスも展開している。1-3月期(第1四半期)は主力の情報サービス事業でオートオークション業務システムや教育関連システム、デジタルサイネージ、クラウド関連サービスなどの案件が大きく伸び、売上高、経常利益ともに四半期ベースの過去最高を達成した。経常利益は11.6億円と上期計画に到達しており、業績上方修正が期待される。

 3位のOrchestra Holdings <6533> はIT人材不足が続くなか、デジタルトランスフォーメーション(DX)事業に注力している。なかでもクラウドインテグレーション分野は米セールスフォース・ドットコムとのパートナーシップ強化を背景に案件受注が拡大している。1-3月期(第1四半期)は主力のデジタルマーケティング事業で運用型広告を中心に利益率の高い案件獲得が進んだほか、DX事業の収益拡大も寄与し、経常利益は前年同期比36.4%増の2.2億円に膨らんだ。

 選出リストは情報・通信業が20社中14社と7割を占めた。業務効率化をはじめとする企業のIT投資需要に加え、新型コロナウイルス感染拡大によるテレワークの普及加速や巣ごもり消費などが追い風となっている。4位に入ったシステムサポート <4396> の1-3月期(第3四半期)はオラクルをはじめとするデータベース技術を活用したクラウドでのデータベースやデータ分析基盤の利用案件などが拡大したほか、販管費の抑制も大幅増益につながった。業績好調に伴い、20年6月期の経常利益予想を上方修正している。

 5位のアイ・エス・ビー <9702> は情報サービス事業で車載・医療・デバイス関連の組み込みソフト開発案件や業務効率化システムの受注が好調だった。また、稼働率向上や事業見直し効果などで採算も改善し、1-3月期(第1四半期)経常利益は過去最高を26.7%上回る6.2億円で着地。上期計画の6億円をすでに超過しており、業績上振れが有力視される。

 6位のカナミックネットワーク <3939> は介護業務の効率化と医療・介護情報の共有による地域包括ケアを目的とする「カナミッククラウドサービス」を提供している。1-3月期(第2四半期)はカナミッククラウドサービスの契約を順調に伸ばし、4四半期ぶりに経常利益の過去最高を更新した。

 7位のシステム情報 <3677> は業務ソフトの受託開発を主力とし、足もとではAIの活用や情報セキュリティ、クラウドなどソリューションビジネスの展開を強化している。1-3月期(第2四半期)は大手企業や官公庁向けのシステム構築・更改案件が増加したほか、プロジェクト管理の徹底なども寄与し、2四半期連続の最高益更新を果たした。同社は4月からテレワークサービス「Telekumo(テレクモ)」の提供を始めており、同関連銘柄としても注目を集める。

 このほか、システム構築やソフト開発を手掛けるデジタル・インフォメーション・テクノロジー <3916> 、エイトレッド <3969> 、Ubicomホールディングス <3937> 、ニーズウェル <3992> 、システムリサーチ <3771> 、プロシップ <3763> のほか、電子書籍サイトを運営するイーブックイニシアティブジャパン <3658> などもリスト入りしている。情報・通信セクターはアフターコロナの世界でも活躍が期待されており、今後も目が離せない存在となりそうだ。

           ┌─ 四半期 経常利益 ─┐ ┌── 通期 経常利益 ──┐ 予想
コード 銘柄名     上振れ率 1-3月期 過去最高 上振れ率 今期予想 過去最高  PER
<8892> 日エスコン     103  9329   4591    4.1  12300  11810  6.5
<3630> 電算システム   48.4  1162   783    3.9   2430   2338 20.9
<6533> オーケストラ   36.4   221   162   12.4   600   534 39.1
<4396> システムサポ   26.9   283   223   31.0   660   504 52.7
<9702> アイエスビー   26.7   621   490    4.3   1280   1227 15.8
<3939> カナミックN   25.6   216   172   16.0   630   543  101
<3677> システム情報   24.1   458   369    8.7   1480   1361 30.8
<9450> ファイバーG   21.8   464   381   36.6   1210   886 41.9
<3916> DIT      18.0   453   384   17.3   1297   1106 22.2
<6099> エラン      16.1   505   435   15.3   1730   1501 50.2

<3969> エイトレッド   14.0   187   164   10.5   650   588 36.2
<1446> キャンディル   13.9   263   231    8.6   492   453 25.0
<3937> Ubicom   13.4   229   202   17.5   840   715 41.8
<3992> ニーズウェル   12.2   175   156    8.9   550   505 16.2
<3658> イーブック    12.1   269   240   10.7   880   795 30.9
<3901> Mラインズ    11.4   255   229   13.1   1000   884 40.6
<3771> システムリサ    9.8   560   510    0.1   1738   1737 14.6
<2060> フィードワン    8.4  1789   1651    1.1   5800   5737  9.7
<3763> プロシップ     5.0   758   722    8.5   1730   1594 16.9
<7191> イントラスト    2.6   272   265    7.5   1103   1026 21.7

※ 2019年1月以降に上場した企業と今期見通しを開示していない企業は除いた。四半期の過去最高益は原則、四半期決算の開示が本格化した2003年4-6月期以降の業績に基づいたものです。

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