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2016年11月14日19時00分

雨宮京子氏【どこまで続く“トランプ相場”、世界株高の行方】(1) <相場観特集>


―「勝ち馬に乗れ」、陶酔の上げ相場とマーケットの鉄則―

 11月8日の米大統領選では市場の予想を大きく覆しドナルド・トランプ氏が勝利を収めた。その後、米国株や日本株をはじめ世界株市場は総じて大幅上昇する展開となったほか、為替市場でもドル高・円安が一気に加速する展開となったことは、二重の驚きとなった。“勝ち馬に乗れ”というのはマーケットの鉄則ながら、今後もこの陶酔状態の上げ相場が続くかどうかは未知数だ。株式市場の見通しに定評のある識者3人に今後の相場展開を聞いた。

●「カオス(=混沌)がプラスのエネルギーに」

雨宮京子氏(経済ジャーナリスト)

 大方の予想を2度裏切るかたちで日米の株式市場の上値追いが続いている。米大統領選はまさかの展開でトランプ氏が勝利、そしてその後の株式市場の急騰も想定外だった。しかし、最高値圏にある米国株のここからの上値はモメンタム投資と割り切って買い進むにしても勇気がいる。対して日本株はPERなどから判断しても割安感があり、海外投資家は冷静な判断で先物だけでなく現物株の沈潜を進捗させている。

 トランプ氏の大統領選勝利がもたらしたものは、ひとことで言えばカオス(=混沌)だ。これは良い方向にも悪い方向にも働くトランプ効果により生み出された不透明感であり、株式市場はこれをプラスのエネルギーに変えた。チェンジを謳ったオバマ政権は米国をチェンジできなかったが、その反動という部分もあったろう。

 ともあれ、買うと決めたら今の相場は行き着くところまで乗るよりない。大勢が描いていたシナリオとは違ったが、そのプロセスはともかく日経平均株価は1万8000円台を通過点に走る可能性が高い。米国株が大崩れしない限り、リスク許容度が高まった海外マネーは割安な日本株への追撃買いを継続すると考えている。

 個別銘柄では日本の重厚長大産業の代表格である三菱重工業 <7011> やIHI <7013> などに注目している。両銘柄とも出遅れ感が顕著であり、防衛関連としての側面もある。時価総額の大きさが上値の重荷となっていたが、全体出来高がにわかに厚みを帯びるなかで年末高に向け静かに動き出す気配を感じる。

 また、夏場に底値買いを薦めた日本電子 <6951> はここにきて大きく羽ばたく展開となっているが、継続マークしていきたい。大幅下方修正発表もこれで株価の頭を押さえていた悪材料は出尽くしたといってよい。電子ビーム描画装置など電子分野の先端を走っており潜在的な成長力は申し分なく、来期業績のV字回復を見込んだ買いに拍車がかかりそうだ。

 アイダエンジニアリング <6118> の戻り相場にも着目している。自動車向けプレス機械を手掛ける同社は、日本電子と同様に今期業績は低調な予想だが、円高進行と大型案件を取り逃がすなどの影響から立ち直り来期は2ケタ増益転換が濃厚だ。今期は記念配とはいえ増配で年間配当利回り4%超の時価は一段の水準訂正余地を暗示する。信用取組は売り買い拮抗で需給関係も悪くない。

 このほかでは好チャートが光るAI関連のメタップス <6172> [東証M]や、独立系投資顧問でヘッジファンドも手掛けるスパークス・グループ <8739> [JQ]などもマークしている。

(聞き手・中村潤一)

<プロフィール>(あめみや・きょうこ)
元カリスマ証券レディ。経済ジャーナリスト。AK企画代表。日興証券時代は全国トップの営業実績を持つ。ラジオ短波(現ラジオNIKKEI)、長野FM放送アナウンサー、『週刊エコノミスト』(毎日新聞社)記者、日経CNBCキャスター、テレビ東京マーケットレポーター、ストックボイスキャスターなどを経て現在に至る。

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