貸借
証券取引所が指定する制度信用銘柄のうち、買建(信用買い)と売建(信用売り)の両方ができる銘柄
日経平均株価の構成銘柄。同指数に連動するETFなどファンドの売買から影響を受ける側面がある
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8630 SOMPO

東証P
3,069.0円
前日比
-118.0
-3.70%
PTS
3,069円
23:44 04/16
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
9.4 1.18 3.26 1.23
時価総額 3398億円
比較される銘柄
東京海上, 
MS&AD, 
第一生命HD
決算発表予定日

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7-9月期【利益3倍増】企業はこれだ!〔第1弾〕 37社選出 <成長株特集>

 3月期決算企業の22年3月期上期決算がほぼ出そろった。本特集では、時価総額2000億円超の銘柄(銀行を除く)を対象に、直近3ヵ月実績である7-9月期(第2四半期)に経常利益が前年同期と比べて3倍超の大幅増益を達成した37社をリストアップし、増益率の大きい順に並べた。下表は四半期ベースの「増益連続期数」、4-9月期(上期)経常利益の通期計画に対する進捗割合を表す「対通期進捗率」も併せて記した。

 増益率トップとなったのは、日産自動車 <7201> 。21年7-9月期(第2四半期)の経常利益は前年同期の4.4億円から942億円に急拡大して着地。半導体不足などの影響による自動車の需給逼迫や新車投入効果を背景に、値引き原資の販売奨励金が減少し、採算が大きく改善した。また、持ち分法投資利益が拡大したことも利益を押し上げた。好調な業績を踏まえ、22年3月期通期の最終利益予想を大幅上方修正している。

 2位にリスト入りしたウシオ電機 <6925> の7-9月期は、新型コロナウイルスワクチン接種の普及で中国や欧米を中心に映画館の営業が徐々に再開し、シネマ用ランプの販売が急回復した。また、装置事業ではデータセンター向けサーバー需要の拡大を受けて、最先端ICパッケージやプリント基板向け露光装置の販売が増加したほか、次世代半導体の量産ニーズを背景にEUVリソグラフィマスク検査用EUV光源も好調だった。

 4位のセガサミーホールディングス <6460> はフルゲーム(家庭用ゲーム機やパソコン向けのゲーム本編など)で「HUMANKIND」などの新作が欧米で好調だったうえ、一部のタイトルでロイヤリティ収入を計上し、エンタテインメントコンテンツ事業の収益が急拡大した。また、遊技機事業におけるパチンコ・パチスロ機の販売回復や前期に実施した構造改革効果も利益改善につながった。通期業績の上方修正と自社株買いを発表したことも好感され、株価は年初来高値圏に浮上している。

 8位に入った日立建機 <6305> の7-9月期業績は、積極的なインフラ投資や資源高を背景に、北米を中心に油圧ショベルや鉱山機械の受注が大きく回復した。また、米ディア<DE>との合弁解消に伴う米州向けの販売価格決定による調整額一括計上に加え、円安効果も寄与し、3四半期連続で大幅増益を達成した。14位には親会社の日立製作所 <6501> がリスト入りしている。

 選出リストは、電気機器をはじめ製造業が多くを占めた。なかでも半導体関連の健闘が目立つ。15位に入った新光電気工業 <6967> は、パソコンやサーバー向けフリップチップタイプパッケージの販売が大幅に増加したほか、自動車市場の回復を背景にリードフレームが好調だった。また、旺盛な半導体需要に支えられ半導体製造装置向けセラミック静電チャックの販売も伸びた。株価は上場来高値圏を快走する展開が続いている。

 新光電工のほか、ウエハー洗浄装置で世界トップのSCREENホールディングス <7735> が16位、パワー半導体が好調だった富士電機 <6504> が17位、半導体封止材料のトップメーカーである住友ベークライト <4203> が21位、半導体メーカーのローム <6963> が27位にそれぞれ入っている。

 続いて、内需関連に目を移す。3位のJCRファーマ <4552> は新型コロナワクチンの原液を販売したことに加え、契約金収入が急増し、7-9月期は売上高、経常利益ともに四半期ベースの過去最高を更新した。また、6位のレノバ <9519> は再生可能エネルギー発電事業で7月に連結子会社化した苅田バイオマスの収益上積みに加え、企業結合に伴う再測定による利益の計上が寄与し、税引き前利益は前年同期比13.2倍の69.1億円に膨らんだ。

 11位のトリドールホールディングス <3397> は営業時間の短縮要請に伴う協力金など政府補助金を計上したことが利益を押し上げた。このほか、12位の博報堂DYホールディングス <2433> 、20位のTBSホールディングス <9401> 、37位のフジ・メディア・ホールディングス <4676> は、新型コロナ感染拡大の影響で落ち込んでいた広告需要の回復などが追い風となった。

            ┌ 経常利益 ┐   増益  対通期 予想
コード 銘柄名    増益率  7-9月期 連続期数 進捗率  PER
<7201> 日産自     21221   94240     3   -  13.8
<6925> ウシオ電    5508   4374     3  61.5 27.1
<4552> JCRファ   2094   10731     4  63.3 21.1
<6460> セガサミー   2084   11268     2  68.6 30.6
<9107> 川崎汽     1261  149573     5  61.0  1.2
<9519> レノバ     1215   6918     2   -  84.0
<8630> SOMPO   1105  112219     3  71.4  9.5
<6305> 日立建機     921   30550     3  53.2 17.2
<5991> ニッパツ     703   4931     4  50.2 11.1
<9101> 郵船       690  243626    11  56.0  1.7

<3397> トリドール    674   3227     2   135 78.3
<2433> 博報堂DY    667   16647     3  47.5 18.9
<9104> 商船三井     560  167575     5  56.6  1.6
<6501> 日立       469  253252     1  52.5 12.8
<6967> 新光電工     366   16990     8  51.4 16.8
<7735> スクリン     340   15124     4  46.2 15.7
<6504> 富士電機     335   10983     4  24.8 17.4
<6724> エプソン     319   24369     4  66.4 12.8
<4819> Dガレージ    300   22551     5   -   -
<9401> TBSHD    288   6337     2  63.0 17.3

<4203> 住友ベ      282   7054     4   -  14.4
<4005> 住友化      261   90088     4   -  6.7
<6471> 日精工      247   6446     3  36.2 13.2
<8031> 三井物      244  284463     3   -  6.1
<8593> 三菱HCキャ   236   38467     1   -  8.4
<6770> アルプスアル   234   9500     4  37.3 17.8
<6963> ローム      234   21514     3  57.4 21.9
<8698> マネックスG   231   7162     7   -   -
<8801> 三井不      228   57733     2  43.4 15.3
<7988> ニフコ      224   7505     4  56.0 17.7

<5714> DOWA     223   19234     5  67.8  6.3
<4208> 宇部興      219   8971     4  53.4 10.0
<4118> カネカ      217   10126     4  57.2 10.9
<4182> 菱ガス化     217   20254     4  57.0  8.4
<8725> MS&AD    216   17042     3  55.2  8.5
<2768> 双日       210   29242     2   -  5.6
<4676> フジHD     201   11750     2  52.8 12.7

※経常利益の単位は百万円。20年7-9月期の経常利益が5000万円未満の銘柄は除いた。

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