ラクス---クラウド経費精算システム「楽楽精算」が成長加速、販売アライアンスが奏効
ラクス<3923>は11月10日、2017年3月期第2四半期の決算発表を行った。
売上高は23.37億円(前期比20.3%増)、営業利益は4.10億円(同6.9%増)、経常利益は4.06億円(同6.1%増)、四半期純利益は2.78億円(同9.7%増)と増収増益決算となった。主力のクラウド事業が好調に推移し、導入社数および業績を伸ばした。
具体的には、クラウド事業の中でも経費精算システム「楽楽精算」への経営資源の集中投下により、導入社数が1,500社を突破し(9月)、シェアNO.1を固めた模様だ。営業人員の増強やTVCMをはじめとするマーケティング投資、今期から開始された三菱UFJグループ<8306>で三菱東京UFJ銀行の子会社であるエム・ユー・ティ・ビジネスアウトソーシングやオリックス<8591>などとの販売アライアンスの効果が顕在化した。
2017年3月期通期の業績予想は据え置かれ、17期連続の増収と過去最高益を見込む。下期も「楽楽精算」への投資の時期と位置づけ、マーケティングや機能改善を強化する計画である。特に、人工知能(AI)を活用し経費精算の利便性を高めるプロジェクトが11月に開始されており、その成果に注目したい。
(詳細は、今後公開予定のフィスコ企業調査レポートを参照下さい。)
《TN》
提供:フィスコ