貸借
証券取引所が指定する制度信用銘柄のうち、買建(信用買い)と売建(信用売り)の両方ができる銘柄
日経平均株価の構成銘柄。同指数に連動するETFなどファンドの売買から影響を受ける側面がある
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8411 みずほFG

東証P
2,942.0円
前日比
-28.5
-0.96%
PTS
2,963円
23:57 04/19
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
11.7 0.76 3.40 14.55
時価総額 74,705億円
比較される銘柄
三菱UFJ, 
三井住友FG, 
ゆうちょ銀
決算発表予定日

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【杉村富生の短期相場観測】 ─ 基本的に夏枯れ商状が継続する!


「基本的に夏枯れ商状が継続する!」

●株価の3要素の改善が不可欠!

 全般相場は筆者が再三指摘しているように、夏枯れ商状に陥っている。市場参加者は少ない。投資家がリスク愛好に転じるのは何がきっかけになるのだろうか。やはり、価値、需給、人気(いわゆる、株価の3要素)の改善が不可欠と思う。

 現在、日経平均株価の1株利益(予想ベース)は1671円だ。実績ベースは1802円となっている。単純計算だが、225銘柄については7.3%減益である。大手証券の多くが「2018年度は10%程度の増益を確保できる」とみている。しかし、足下の状況は異なる。

 1株利益は価値だ。これが減益では……。需給はどうか。これは委託売買代金シェアの6~7割を占める外国人の動向がカギを握っている。その外国人はサマーバカンスに入っている。このタイミングでは基本的に、様子見姿勢を続けるだろう。

 次に、人気についてはトランプ大統領のマッドマン・セオリー(狂人戦略)に振り回される構図に変わりがない。マーケットでは「米中貿易戦争は一時休戦」と判断している。しかし、トランプ大統領の狙いはハイテク覇権を目指す「中国製造2025」つぶし、と言われている。壮大な計画である。

●急落中のジャストプランニングは?

 課題が課題だけに、そう簡単に収束するはずがない。彼は経済的な損失を犠牲にし、政治的な野望を実現しようとしている。この点を間違うと、大きな誤りを犯すことになるだろう。なにしろ、マッドマンだ。台風12号と同様に、先が読めない。ともあれ、11月の中間選挙まではこんな不安定な状態が継続する。

 改めて述べるまでもない。価値はEPSに収れんし、需給、人気はPERに影響を与える。ちなみに、株価=EPS×PERとなる。EPSが減少し、PERが上昇しなくては株価は上がらない。だからこそ、日経平均の上値は限定される。この読みがリスク・マネジメントの基本である。

 一方、物色面ではこの段階でのメインテーマは「金利上昇」だ。三菱UFJフィナンシャル・グループ <8306> 、みずほフィナンシャルグループ <8411> はポートフォリオに欠かせない。小物ではペット保険のアイペット損害保険 <7323> [東証M]、情報セキュリティのラック <3857> [JQ]が狙い目だろう。

 現職社長(8月1日に解任)の不祥事を受け、急落しているジャストプランニング <4287> [JQ]については、(1)損失1億8000万円は前社長が弁済する、(2)新社長の山本望氏はプットメニューを開発、育ててきた人物……などを勘案し、800円がらみは「突っ込み買いのチャンス」と判断する。

2018年8月2日 記

株探ニュース

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