貸借
証券取引所が指定する制度信用銘柄のうち、買建(信用買い)と売建(信用売り)の両方ができる銘柄
日経平均株価の構成銘柄。同指数に連動するETFなどファンドの売買から影響を受ける側面がある
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8411 みずほFG

東証P
2,988.0円
前日比
-86.0
-2.80%
PTS
2,999円
23:31 03/28
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
11.8 0.77 3.35 13.57
時価総額 75,873億円
比較される銘柄
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ゆうちょ銀

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IXナレッジ Research Memo(4):売上げの7割を占める上位10社から安定受注、それを支える人材確保力が強み


■強みと事業リスク

1. 強み
アイエックス・ナレッジ<9753>の強みは、コンサルティングからシステム開発、システム運用・保守に至るまでの総合的かつ一貫的なサービスを提供できる体制を整えていることを挙げることができる。加えて、創業以来長年にわたり構築してきた強固でバランスのとれた顧客基盤を有することも強みと考えられる。2017年3月期通期における顧客別の売上構成を見ると、みずほフィナンシャルグループ<8411>を筆頭に2位のNTTデータグループ<9613>、売上げ上位10位のNTTグループ<9432>までのウエイトは70%強、20位までのウエイトが80%強となっており、上位の顧客から安定的に受注を確保していることがうかがえる。

さらに、これらのユーザーとの取引関係で蓄積してきた業務知識やノウハウを保有することも強みとなっている。銀行の外為システム開発に関しては、ユーザーから同社の実績が評価され、大手システムインテグレーターを経由せずにエンドユーザーと直接取引しているのは、その表れと言える。

2. 人材確保力
同社は、これまで毎年50名~100名の新卒採用を行ってきており、2017年4月も60名を迎え入れた。新入社員は半年間の研修(集合研修3ヶ月、OJT3ヶ月)を経て配属されるが、同社の手厚い研修・新人サポートは“人を育てる環境が整った会社”として学生の中でも評価が高い。また、独立系であることのメリットとして、様々な顧客のプロジェクトにおいて、多様な技術が学べる点も強みである。働き方改革に関しても、先取りした取り組みを行ってきた。女性のSEの採用は約3割であり、産休復帰率100%が示すように女性にとって働きやすい環境を整えてきた。数年前から取り組む残業削減の取り組みは、平均残業時間が20時間を切ってきており成果が出ている。有休取得率も70%を超えた。短縮勤務やテレワーク(管理部門中心)も実験的に導入しており、新たな取り組みに挑戦している。人材の採用、処遇、育成における重層的な施策が奏功して、人材不足が叫ばれる業界において計画通りの人材確保につながっている。

3. 受託開発のリスクと対応
同社は、主力事業として顧客企業等の各種情報システムの受託開発を行っているが、複雑化し短納期化するシステム開発において、計画どおりに品質を確保できない場合や、開発期間内に完了しないことによるコスト増大の可能性があることは、大きなリスクである。同社では、過去数回にわたり業績にネガティブな影響を与えた不採算案件が発生している。この課題を解決するために、2016年4月に担当取締役直轄のPMO室を新設したほか、経営会議の権限拡充によるモニタリングを実施、従来以上にPMO機能を強化した。この効果が顕在化する格好となり、2017年3月期通期では赤字プロジェクト件数・金額が大幅に減少した。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 角田 秀夫)

《NB》

 提供:フィスコ

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