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証券取引所が指定する制度信用銘柄のうち、買建(信用買い)と売建(信用売り)の両方ができる銘柄
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8410 セブン銀行

東証P
293.0円
前日比
-8.0
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PTS
294.1円
20:59 03/28
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
8.9 1.24 3.75 1.11
時価総額 3,455億円

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利益成長“青天井”銘柄リスト【総集編】第1弾 27社選出 <成長株特集>

 本特集では、10月下旬から11月中旬までの決算集中期間に配信した「利益成長“青天井"銘柄リスト」を、“全期間”を対象に再構成した総集編をお届けします。今回は総集編 第1弾として、時価総額700億円以上の東証1部銘柄を対象に、18年7-9月期に四半期ベースの過去最高益を更新し、かつ通期計画も最高益を見込む、いわゆる利益が“青天井”状況になっている銘柄をリストアップした。

 下表は、本決算月にかかわらず、直近3ヵ月実績の7-9月期に経常利益が全四半期ベースで過去最高益を5%以上、上振れて更新した銘柄をピックアップ。さらに、会社側が今期(通期計画)も過去最高益見通しを示している27社を選び出し、7-9月期経常利益の過去最高益に対する上振れ率が大きい順に記した。

 上振れ率トップとなった東京精密 <7729> の18年7-9月期(第2四半期)経常利益は四半期ベースの過去最高益を37.1%上回る74.1億円に拡大して着地。経常利益の過去最高益を実に12年ぶりに塗り替えた。旺盛な半導体需要を背景に主力の半導体検査装置の販売が大きく伸びたうえ、精密計測機器も自動車関連向けを中心に増勢だった。決算発表と同時に通期の最高益予想をさらに上乗せするとともに配当も増額修正したことが好感され、年初来安値圏にあった株価はマドを開けて急上昇した。その後は全体相場につられる形で調整局面にあるが、予想PER9.5倍、配当利回り3.78%と指標面で割安感が強く上値期待は大きい。

 2位の東海カーボン <5301> と5位の昭和電工 <4004> は電炉向け黒鉛電極が世界的な市況上昇と需給逼迫で価格が急上昇したことが収益を大きく押し上げた。東海カーボンは3四半期連続、昭電電工は4四半期連続の最高益更新となった。黒鉛電極の値上げ余地はまだあるとみられ、さらなる収益成長が期待される。3位に入ったオープンハウス <3288> は高額化が進む新築マンションに比べて値ごろ感のある戸建て住宅の販売好調が継続したほか、工期短縮によりマンションを前倒し販売したことなども寄与し、7-9月期(第4四半期)経常利益は過去最高だった前年同期を30.3%上回る154億円に膨らんだ。

 4位のノジマ <7419> は猛暑の影響でエアコンの販売が急増したうえ、昨年買収したニフティで不採算事業の整理が進んだことも利益拡大につながった。6位のペッパーフードサービス <3053> は立ち食い店「いきなり!ステーキ」の出店拡大やキャンペーン効果などが奏功し、3四半期連続で最高益更新を達成した。いきなり!ステーキ事業の店舗数は前期末の188店舗から335店舗(9月末時点)に急増している。続く7位のダイフク <6383> は豊富な受注を背景に半導体・液晶関連向け搬送装置の販売が拡大したうえ、自動車生産ラインや物流センター向けシステムも伸びた。

 11位に入ったのは学生寮・社員寮とホテルの運営を主力とする共立メンテナンス <9616> 。7-9月期(第2四半期)は自然災害の発生がホテル事業の収益を圧迫したが、ビジネスホテルの外国人観光客の利用増加や不動産流動化による開発利益などで吸収し、8四半期ぶりに過去最高益を更新した。同社はインバウンド関連の一角として市場の関心を集めている。来年9月開催のラグビーワールドカップ、2020年の東京五輪、25年の大阪万博と大型イベントが控えており、今後注目される機会が増えそうだ。

 13位にリストアップされたエレコム <6750> の7-9月期(第2四半期)は地震や台風の影響でモバイルバッテリーの需要が高まったほか、法人向けエンベデッド関連製品やヘルスケア関連製品の販売が好調だった。また、為替レートの改善で採算が向上したことも利益拡大を後押しした。好調な業績に加え、配当増額や自社株買いの実施といった株主還元の拡充も評価され、株価は強調展開で推移している。

 15位に入った朝日インテック <7747> の株価も力強く、波乱展開が続く全体相場に逆行し、3日に上場来高値をつけている。同社は11月13日に19年6月期第1四半期(7-9月)決算を発表。競合他社の供給不安に伴う特需の影響もあり、海外で循環器系領域のPTCAガイドワイヤーや貫通カテーテルの販売が大きく伸び、経常利益は前年同期比13.1%増の48.5億円に拡大して着地。7-9月期実績の上期計画に対する進捗率は73.2%に達しており、業績上振れが期待される。

           ┌─ 四半期 経常利益 ─┐  ┌─ 通期 経常利益 ─┐  予想
コード 銘柄名    上振れ率 7-9月期 過去最高 上振れ率 今期予想 過去最高  PER
<7729> 東京精      37.1  7411   5404   9.1  18900  17316  9.5
<5301> 東海カ      32.8  22842  17194   261  75500  20908  4.4
<3288> オープンH    30.3  15490  11887   11.8  51500  46052  6.0
<7419> ノジマ      25.8  6997   5560   11.5  20000  17935  8.2
<4004> 昭電工      25.3  56394  45014   161  167000  63962  5.2
<3053> ペッパー     23.7   950   768   73.9   4037   2322 33.6
<6383> ダイフク     22.3  14779  12086   28.7  52900  41105 20.4
<9416> ビジョン     20.9   901   745   25.6   2254   1795 50.3
<2127> 日本M&A    20.2  4363   3631   7.1  12500  11670 49.4
<4063> 信越化      18.4 117694  99431   17.5  400000  340308 13.9

<9616> 共立メンテ    18.2  5420   4586   7.5  13900  12928 21.7
<4967> 小林製薬     15.3  9054   7853   2.5  24800  24191 34.7
<6750> エレコム     14.2  3116   2728   2.0  10000   9808 18.8
<2124> ジェイエイシ   14.0  1903   1670   3.6   5511   5322 23.7
<7747> 朝日インテク   13.1  4857   4295   5.9  14557  13740 63.7
<2317> システナ     11.3  1712   1538   11.0   5714   5147 38.5
<6005> 三浦工      10.3  5011   4543   10.7  15700  14183 29.2
<2492> インフォMT   10.1   630   572   22.5   2500   2040 83.8
<6594> 日電産      9.3  51326  46941   14.0  187500  164460 28.4
<8036> 日立ハイテク   8.8  18120  16660   13.3  63000  55588 11.8

<1893> 五洋建      8.6  8324   7664   7.1  27500  25683 11.0
<1925> 大和ハウス    7.4 114682  106765   2.1  352000  344593  9.5
<4919> ミルボン     7.1  1647   1538   12.9   5640   4997 37.8
<7717> Vテク      7.0  5751   5374   31.0  16200  12370  8.1
<7532> ドンキHD    6.9  17917  16757   1.4  58000  57218 29.3
<8035> 東エレク     5.7 106035  100311   12.2  315000  280737 10.1
<8410> セブン銀     5.0  10639  10131   4.2  39900  38305 31.9

※ 2017年1月以降に上場した企業と今期見通しを開示していない企業は除いた。四半期の過去最高益は原則、四半期決算の開示が本格化した2003年4-6月期以降の業績に基づいたものです。

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