貸借
証券取引所が指定する制度信用銘柄のうち、買建(信用買い)と売建(信用売り)の両方ができる銘柄
日経平均株価の構成銘柄。同指数に連動するETFなどファンドの売買から影響を受ける側面がある
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8308 りそなホールディングス

東証P
981.1円
前日比
-18.9
-1.89%
PTS
986.1円
23:50 04/19
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
15.2 0.87 2.24 2.48
時価総額 22,987億円
比較される銘柄
三井住友トラ, 
千葉銀, 
ふくおかFG
決算発表予定日

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田部井美彦氏【週後半、大台「2万円」挑戦は始まるか】(3) <相場観特集>


―決算対策売りは一巡、ビッグイベント“通過後”見通しを聞く―

 週明け13日の東京株式市場は、朝方こそ売りに押されたものの、その後は売り物を吸収してやや買い優勢の地合いに変わった。期末特有の決算対策売りも一巡した気配があり、日経平均株価が改めて下値を試すような雰囲気には乏しい。ただし、今週半ばに米FOMCやオランダの議会選挙、予算教書の提出といったビッグイベントを控えており、投資家にとっては気がかりな環境が続く。イベント通過後の今週後半以降、相場はどういった変化をみせるのか。株式市場や為替相場の見通しについて、マーケット関係者の見解をまとめた。

●「4月入り時点で日経平均株価2万円台乗せも」

田部井美彦氏(内藤証券 投資情報本部 投資調査部長)

 現地14~15日の米連邦公開市場委員会(FOMC)での利上げは既にほとんど織り込まれており、市場の関心はその後の利上げペースに関する米連邦準備制度理事会(FRB)のスタンスに移っている。ただ、米利上げにより、実際に日米金利差が拡大することで、円安・ドル高の方向は維持されることになりそうだ。また、近々発表される見通しの米予算教書に関連して、トランプ米大統領が打ち出している大幅減税や大規模インフラ投資の輪郭が示されることになれば、新たな買い材料と受け止められそうだ。

 FOMCや15日にオランダで実施される議会選挙などのイベントが通過することで、アク抜け感が出て全般に買い優勢の推移が予想される。ただ、国内機関投資家の本格出動は4月新年度以降と予想されるため、年度内の物色対象は中小型株中心となりそうだ。日経平均株価の想定レンジは、下値は1万9400円水準、上値は4月入りした時点で2万円の大台に乗せてくる可能性も十分ある。

 個別銘柄では、賃借不動産を利用したストレージ(収納トランクやコンテナ)大手のエリアリンク <8914> [東証M]に注目。このところ、マンションなどの住居に物を置き過ぎず、ゆったりとしたスペースを設けて快適に暮らそうという志向が高まりつつある。実際にトランクルームの需要はここ数年年率4~8%の成長をみせている。エリアリンクのPERは13倍台と割安で、配当利回りは2.6%台となっている。

 Webサイト最適化技術などにより成約率を高めるEマーケティング事業を展開するショーケース・ティービー <3909> に注目。新規事業のクラウド型のセキュリティーサービス「プロテック」シリーズも金融機関でテスト導入が進むなど、業績拡大を牽引している。また、スマートフォン向けアプリ開発やECサイト運営も好調に推移している。さらに、高配当利回り(2.89%)、低PER(9.4倍)銘柄として、りそなホールディングス <8308> にも注目したい。

(聞き手・冨田康夫)

<プロフィール>(たべい・よしひこ)
内藤証券シニアアナリスト。株式市況全般、経済マクロの調査・分析だけでなく、自動車、商社、アミューズメント、機械などの業種を担当するリサーチアナリストとして活動。年間200社程度の企業への訪問、電話取材、事業説明会への参加などを通して「足で稼ぐ調査・情報の収集」に軸足を置いている。

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