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証券取引所が指定する制度信用銘柄のうち、買建(信用買い)と売建(信用売り)の両方ができる銘柄
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8218 コメリ

東証P
3,340円
前日比
-45
-1.33%
PTS
-円
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
11.7 0.68 1.56 0.81
時価総額 1,817億円
比較される銘柄
DCM, 
ナフコ, 
綿半HD
決算発表予定日

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最高益【大復活】銘柄リスト 26社選出 <成長株特集>

 本特集では、20年3月期に経常利益が数年ぶりに最高益更新を見込む“大復活銘柄”にスポットライトを当てた(6月20日現在)。最高益更新の間隔期数が多い銘柄は、競争激化や製品・サービスの需要低迷などにより利益成長が停滞していたといえる。再び最高益を奪還することは、新製品の開発や構造改革などの企業努力により利益成長が復活したことを示す。

 下表では、時価総額が50億円以上の3月期決算企業を対象に、20年3月期の経常利益が“6期以上”ぶりに過去最高益を更新する見通しを示している26社を選び出し、「増益率が大きい」→「最高益更新の間隔期数が多い」順に記した。

 増益率トップとなったのは芸能人などのファンクラブサイト運営を主力とするエムアップ <3661> 。20年3月期の経常利益は前期比82.2%増の8.2億円に拡大し、13年3月期に記録した過去最高益6.1億円を7年ぶりに更新する見通しだ。今期は昨年9月に子会社化したファンクラブサイトの運営と電子チケットの販売を手掛けるEMTGの業績上積みが収益を押し上げる。株価は決算発表後に売りがかさんだものの、6月4日に約4ヵ月ぶり安値となる1854円をつけたところから切り返しに転じ、20日は75日移動平均線を一気に上抜き一時2611円まで上値を伸ばしている。

 2位の住宅向け資材大手である大建工業 <7905> は20年3月期に経常利益が前期比62.3%増の111億円と実に31年ぶりとなる最高益更新を目指す。今期は新たに連結子会社となった北米の住宅用木質素材会社などの業績が加わるほか、合理化効果やコスト上昇分の価格転嫁、前期に発生した調達とシステムトラブルの影響がなくなることも利益を押し上げる。

 続く3位のクレハ <4023> は移転に伴う本社別館の売却益92億円を計上する予定で、20年3月期の税引き前利益は35年ぶりの最高益大復活を見込む。今期は3期連続の増配を計画するほか、発行済み株式数の3.7%を上限とする自社株買いを実施するなど、株主還元にも積極姿勢をみせる。また、同社は北米を中心に生分解性の新素材「クレダックス」の販売を強化しており、G20大阪サミット開催を前に関心が高まる“脱プラスチック関連”としても注目を集める。

 6位に入ったエー・アンド・デイ <7745> の20年3月期は電気自動車(EV)や自動運転へのシフトが加速するなか、計測・制御シミュレーションシステムの販売が伸びる。また、昨年6月に子会社化した半導体装置メーカーのホロン <7748> [JQ]との事業シナジーで電子ビーム関連事業の収益も拡大し、経常利益は前期比37.2%増の36.8億円と13年ぶりの過去最高益を計画する。

 選出リストでは、企業の旺盛なIT投資ニーズを背景に業績を伸ばすシステム関連企業が多く入った。11位にリストアップされた日本システム技術 <4323> の20年3月期は大学業務改革パッケージ「GAKUEN」を軸とするGAKUEN事業の好調が継続するほか、ソフトウェアの受託開発や医療ビッグデータ関連サービスも伸長し、経常利益は12年ぶり最高益を見込む。

 18位のビーイング <4734> [JQ]は公共工事の入札金額を算出するための土木工事積算システム「Gaia」を主力とするソフト開発会社。前期は「Gaia」のバージョンアップ版への更新需要が続いたうえ、見積・実行予算システムの販売も伸び、経常利益は前の期比2.2倍の7.2億円と高変化を遂げた。20年3月期の同利益は8億円と26年ぶりに過去最高益を塗り替える計画だ。

 21位のNSD <9759> は省力化を目指す企業のIT投資意欲が活発化するなか、AIやIoT関連といった新技術領域を中心にシステム開発の受注が伸び、20年3月期は12年ぶりに経常最高益を更新する計画を立てる。また、今期の年間配当は前期比31円増の91円に大幅増配する方針だ。業績好調による普通配当3円と創立50周年記念配当28円を前期実績に上積みする。さらに、自社株買いの実施も発表しており、株価は好決算と株主還元への評価を背景に、2001年8月以来、約17年10ヵ月ぶりの高値圏を走る展開が続く。

 25位のセック <3741> と26位の都築電気 <8157> [東証2]はいずれも今期に経常利益ベースで19年ぶりの最高益奪還を狙う。リアルタイム技術に強みを持つシステム開発会社のセックは車両自動走行やサービスロボットの研究開発案件が引き続き増加する見通しだ。一方、都築電気はシステム運用を起点としたサービスビジネスの強化や不採算案件の減少などで利益拡大を目指す。指標面では予想PER8.2倍、PBR0.67倍、配当利回り3.48%と割安感が強く、上値余地は大きそうだ。

※20年3月期に連続で経常最高益を見込む銘柄にスポットライトを当てた「絶好調の20年3月期【連続最高益】更新リスト」(第1弾 5月23日配信第2弾 5月26日配信第3弾 5月30日配信)も併せてご覧ください。

           ┌─── 経常利益 ───┐  最高益  予想
コード 銘柄名    増益率 20年3月期 19年3月期 間隔期数  PER
<3661> エムアップ   82.2    820    450    7  43.7
<7905> 大建工     62.3   11100   6838    31  9.4
<4023> クレハ     49.1   26000   17435    35  7.5
<3521> エコナック   45.9    270    185    38  35.6
<3865> 北越コーポ   38.3   18000   13015    19  9.5
<7745> A&D     37.2   3680   2683    13  7.0
<3941> レンゴー    34.8   37000   27454    10  8.9
<9064> ヤマトHD   32.7   72000   54259    14  21.9
<4667> アイサンテク  29.7    450    347    23  41.1
<9853> 銀座ルノア   29.5    654    505    29  15.9

<4323> 日シス技術   26.4   1100    870    12  14.0
<7619> 田中商事    23.8   1418   1145    13  6.0
<7550> ゼンショHD  21.5   22133   18211    8  30.1
<7887> 南プラ     18.6   1950   1644    23  4.5
<7979> 松風      13.6   1941   1709    20  15.4
<6073> アサンテ    13.6   2628   2314    6  15.3
<4718> 早稲アカ    12.7   1734   1538    13  11.7
<4734> ビーイング   11.1    800    720    26  12.7
<8218> コメリ      9.7   20000   18237    6  9.5
<1942> 関電工      9.1   33600   30795    26  8.5

<9759> NSD      7.4   9400   8756    12  21.3
<7461> キムラ      6.7   1645   1541    6  8.8
<8584> ジャックス    6.6   15400   14448    14  6.9
<9010> 富士急      4.9   6150   5862    21  72.9
<3741> セック      3.5    920    889    19  27.5
<8157> 都築電      3.0   3600   3494    19  8.2

※経常利益の単位は百万円。

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