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アデランス Research Memo(8):配当余力は十分で、今後も利益成長に応じた株主還元に期待


■株主還元

アデランス<8170>は株主還元についての意識が高い企業だ。同社は国内外での出店や企業買収などの投資案件を数多くこなしながらも、EBITDAを着実に成長させ、財務面の強化と株主還元の充実を両立させてきた。

2016年2月期について同社は前期比横ばいの15円配当を予想している。前述したように、2016年2月期の業績見通しの実現には黄色信号が灯っている。同社は業績成長を反映させる形で配当金を引き上げてきたが、今期仮に減益に陥った場合でも減配となる可能性は小さいというのが弊社の見方だ。理由は、配当性向が高くないためだ。同社は期初予想を維持しているが、その予想1株当たり利益(78.58円)に基づく予想配当性向は19.1%となる。他方、今第2四半期実績と今下期の期初予想の合計の1株当たり利益は66.13円となり、これに基づく配当性向は22.7%となる。このように、極端に高い配当性向とはならず、同社には配当余力が十分あるというのが、配当維持を予想する根拠となっている。

2016年2月期から2018年2月期までの3ヶ年中期経営計画において同社は、3年間の累積EBITDAは28,300百万円に達すると見込んでいる。同期間の設備投資額は10,000百万円~12,000百万円と見込まれており、また、同社は過去の繰越損失が18,000百万円残っていてその分法人税負担が軽減されることを加味すると、今期の業績未達を織り込んだとしても、今後も同社の配当余力は十分で、利益成長に応じた株主還元が期待できると弊社では考えている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)

《HN》

 提供:フィスコ

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