貸借
証券取引所が指定する制度信用銘柄のうち、買建(信用買い)と売建(信用売り)の両方ができる銘柄
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8137 サンワテクノス

東証P
2,204円
前日比
+19
+0.87%
PTS
-円
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
6.9 0.71 4.31 47.94
時価総額 354億円
比較される銘柄
カナデン, 
東エレデバ, 
明治電機工業
決算発表予定日

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サンワテクノス Research Memo(8):顧客の国際調達のコスト削減に寄与。取扱高は順調に拡大中


■中期の成長戦略

3. グローバルSCMソリューションの概要と進捗状況
グローバルSCMソリューション事業は、前中期経営計画『JUMP 1200』で準備を進めた後、今中期経営計画から正式にスタートした事業だ。事業の目的は、サンワテクノス<8137>の13の海外現地法人(世界25拠点)がそれぞれ保有する物流倉庫やロジスティクスのノウハウを生かして顧客に有料でサービスし、収益を上げるとともに商機拡大につなげようというものだ。具体的な在り方としては様々なものが考えられるが、典型的な例としては、ある顧客からの注文に応じて商品を配送する際、注文を受けた商品に加えて、顧客が同時に必要としているものを、同社のカタログ品/非カタログ品を問わず、一緒に配送するというケースが挙げられる。同社は各商品についてマージンを得て、あくまで収益事業としてこの事業を運営していく方針だ。

2017年3月期の実績としては売上高として40億円レベルに達し、順調な進捗を見せている。このサービスの存在が同社の大口取引先である安川電機やオムロン<6645>などに認知されるようになって、取扱高の拡大に弾みがついたもようだ。同社ではグローバルSCMソリューション事業の2018年3月期の売上高を65億円、2019年3月期の売上高を77億円と計画しており、2020年3月期には100億円の大台に乗せたいとしている。

弊社ではグローバルSCMソリューション事業もまた、エンジニアリング事業同様、アウトソーシングニーズの受け皿として、今後も順調に拡大していくとみている。一方課題としては、収益の確保があると考えている。この事業は調達代行サービス的な要素が多分にあるため、“サービス”に終始していては利益がついてこない。同社独自の付加価値を乗せた“ソリューション”が提供できて初めて真の収益事業となってくる。今後の推移を見守りたい。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)

《TN》

 提供:フィスコ

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