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8137 サンワテクノス

東証P
2,182円
前日比
-64
-2.85%
PTS
-円
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
6.9 0.70 4.35 26.92
時価総額 350億円
比較される銘柄
カナデン, 
東エレデバ, 
明治電機工業
決算発表予定日

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サンワテクノス Research Memo(4):年度後半にかけて尻上がりに売上高が拡大し、期初予想をも上回る好決算


■業績の動向

1. 2017年3月期決算の概要
サンワテクノス<8137>の2017年3月期決算は、売上高116,611百万円(前期比10.3%増)、営業利益3,014百万円(同23.3%増)、経常利益3,215百万円(同21.6%増)、親会社株主に帰属する当期純利益1,584百万円(同6.3%減)と増収増益で着地した。売上高は過去最高を記録した。同社は第1四半期決算発表時に、第2四半期累計期間と通期について業績見通しを下方修正したが、その修正予想に対して売上高で5.1%、営業利益で34.0%それぞれ上回っただけでなく、結果的には期初予想をも上回り、良好な決算となった。

なお、親会社に帰属する当期純利益については、東京都大田区に所有する土地建物について減損処理を行い、660百万円を特別損失に計上したため、前期比較で減益となるとともに、従来予想を下回る結果となった。

同社は2017年4月25日に業績予想修正のリリースを出しており、2017年3月期決算はその線で着地した。2017年3月期決算が予想以上の好決算となった理由は、第3四半期及び第4四半期において需要が落ちなかったことが直接の要因だ。その背景には中国におけるスマートフォン向け需要の回復や、旺盛な半導体・ディスプレイの設備投資需要がある。またインドなどほかの新興国市場における設備需要も旺盛で、日本のFA関連メーカーが軒並みその恩恵を享受するなかで、有力販売代理店たる同社も同様に恩恵を受けた形だ。

このことは、四半期ベースの業績推移をグラフ化すると一目瞭然だ。今第1四半期は前下期の流れを引き継ぐとともに為替レートの円高進行や中国を始めとする新興国経済の減速の影響により、低水準でスタートした。それが同社の下方修正につながったが、第2四半期に入ると中国においてスマートフォンメーカーの設備投資や半導体関連業界の動きが一気に活発化した。当時はその持続性が懸念されたが結果的には第3、第4四半期に入っても勢いは衰えず、今期の好決算へとつながった。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)

《TN》

 提供:フィスコ

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