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8133 伊藤忠エネクス

東証P
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前日比
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PTS
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13:25 04/25
業績
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時価総額 1,785億円
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エネクス Research Memo(7):新2ヶ年中期経営計画『Moving 2018』を発表


■新中期経営計画と成長戦略

1. 新中期経営計画の概要
伊藤忠エネクス<8133>は、2018年3月期と2019年3月期の新2ヶ年中期経営計画『Moving 2018 つなぐ 未来』を策定、公表した。この新中期経営計画のコンセプトは「次のステージを見据えて経営基盤を再度足固めする2年間」というもので、そのキーワードはサブタイトルにもある“つなぐ 未来”という言葉だ。

同社は2017年3月期までの2年間、2ヶ年中期経営計画『Moving 2016 「動く!」~明日にタネを蒔け~』に取り組んできた。2017年3月期の当期純利益が100億円の大台に乗せたことは前述のとおりだ。100億円は1つの大きな区切りではあるが、これがゴールではない。同社は次のステージとして当期純利益200億円を目標として設定し、そこへ到達することを目指すことになる。

しかし100億円のステージから200億円のステージへ上がることは一足飛びにはいかない。『Moving 2018』で“つなぐ 未来”としているのは、この期間を200億円のステージに着実につながるような足場固めの時期にするという強い意思を表している。

新中期経営計画の定量計画としては、最終年度の2019年3月期において、営業利益185億円、当期純利益108億円、ROE9.1%等を掲げている。これらの数値の中で営業利益に関しては2017年3月期から後退したように見える。しかし、2017年3月期の営業利益が一過性の要因で押し上げられていたことは前述のとおりであり、実質的には営業利益でも成長を見込んでいる。また、当期純利益の108億円という意味は、当期純利益の水準を100億円台に定着させることを何よりも重視しているというメッセージだというのが弊社の理解だ。

新中期経営計画の定量計画で利益以上に注目すべきは、投資計画だろう。2年間累計で450億円という目標を打ち出した。単年度当たりでは、2017年3月期の水準から約70%の増加となる。次のステージへの布石を打つ2年間という位置付けであることを踏まえれば、当然とも言える。しかし、こうした積極的な投資計画の裏側には、営業キャッシュフローが2年間累計で460億円に達する見込みで、財務体質の維持・向上との両立を図りつつ積極投資が可能な状況にあるというのも重要な視点だ。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)

《MW》

 提供:フィスコ

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