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証券取引所が指定する制度信用銘柄のうち、買建(信用買い)と売建(信用売り)の両方ができる銘柄
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8050 セイコーグループ

東証P
4,030円
前日比
-5
-0.12%
PTS
-円
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
18.3 1.16 1.99 1.55
時価総額 1,669億円
比較される銘柄
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決算発表予定日

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トプコン Research Memo(2):「医・食・住」に関する社会的課題を解決し、豊かな社会づくりに貢献する


■会社・事業概要

1. 会社・事業概要
トプコン<7732>は、ポジショニング・カンパニー、スマートインフラ事業、アイケア事業の3つのビジネスドメインを有し、「医・食・住」に関する社会的課題を解決し、豊かな社会づくりに貢献すると経営理念に定めている。「住」の分野では世界的なインフラ投資の増大に対して土木施工の自動化により人手不足を解消、「食」では、世界的な人口増加に対して農作業の自動化による生産性の向上・品質の向上、「医」においては世界的な高齢化に対してIoT医療ネットワークソリューションの充実による疾患の早期発見・医療効率の向上を実現するなど、社会的課題の解決に取り組んでいる。もともとは、測量機器等を生産する光学メーカーであったが、光学技術をもとにレーザー技術、画像解析技術及び高精度GNSS技術など様々な技術要素を付加して事業を拡大してきた。2016年3月期連結売上高は130,735百万円、同営業利益は8,803百万円で、海外売上高比率は78.6%に達するグローバル企業。

(1) ポジショニング・カンパニー
高精度GNSS測位技術を利用した土木施工の自動化・施工管理を行うICT自動化施工、農業のIT化・効率化を図るIT農業分野。ICT自動化施工は建設業、IT農業は大規模農家を主な顧客とする。

(2) スマートインフラ事業
創業以来の測量機器をベースに自動追尾トータルステーション、3Dレーザースキャナー及びモバイルマッピングシステム等を測量業・建設業・3D計測分野に販売。主力製品であるトータルステーションは、世界シェアは推定35%程度とトップシェアを誇る。

なお、同社は、ポジショニング・カンパニーとスマートインフラ事業を総称して、ポジショニングビジネスと呼んでいる。

(3) アイケア事業
最先端の眼科医療分野で、検査・診断及び治療のための眼科機器の製造販売が主力製品。近年は予防・スクリーニング及び予後管理へ事業領域を拡大中。

2. 沿革
(株)服部時計店(現・セイコーホールディングス<8050>)精工舎の測量機部門を母体として、旧帝国陸軍の要請により1932年に東京光学機械株式会社が設立された。1949年には東京・大阪証券取引所に株式を上場、その後1960年には現在の東芝<6502>の関係会社となっている(2015年に東芝保有株式は売り出された)。1989年に社名を株式会社トプコンに変更。

創業以来培ってきた光学技術をもとに、最先端の高精度GNSS技術、レーザー技術、画像解析技術等を融合し、M&Aも含めて事業拡大を図ってきた。1994年に米国のAdvanced Grade Technologyを買収し、建設機械(以下、建機)の自動制御技術を取得。2000年には米国のJavad Positioning Systems, Inc.を買収し、高精度GNSS技術を取得、高精度GNSS受信機及びICT自動化施工の販売を開始した。2006年には豪州のKEE Technologies Pty Ltd.を買収し農業分野に参入、2008年には(株)ソキアを子会社化することでトータルステーションでの同社のポジションを確固たるものにした。2015年にはIT農業の拡充と酪農への参入を目的としてDigi-Star Investments, Inc.(以下、Digi-Star)を買収したほか、同年には眼科用電子カルテのグローバルサプライヤーである独ifa system AG(以下、ifa)を公開買付けし子会社化した。これらのM&Aにより事業領域の拡充を行った。2016年には大容量計測データのクラウド処理への移行を見据えてスペインのMirage Technologies S.L.(以下、Mirage)を買収し、その成果は3D点群処理ソフトウエア「MAGNET Collage」のローンチとして結実した。

(執筆:フィスコアナリスト 清水 さくら)

《HN》

 提供:フィスコ

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