東エレクの下値模索続く、金融引き締め政策警戒した米半導体株安を引き継ぐ
東京エレクトロン<8035>は一段の下値模索、中期波動の分水嶺である75日移動平均線を下に抜けてきた。前日の米国株市場ではFOMCの結果発表を前に金融引き締め政策に対する警戒感から、ハイテク株に売りがかさんだ。画像処理半導体大手のエヌビディア<NVDA>や半導体製造装置最大手のアプライド・マテリアルズ<AMAT>がいずれも4.5%安に売られたほか、半導体設計・開発を手掛けるザイリンクス<XLNX>は6.7%安と急落した。フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も大きく水準を切り下げており、これを受けて東京市場でも半導体セクターへの売り圧力は依然として強い。ただ、短期で大幅下落した反動で足もとリバウンド狙いの買いも観測され、同社株をはじめ半導体製造装置の主力株は売り一巡後の動きが注目される。世界的に半導体周辺企業の業績は好調であり、ファンダメンタルズを見直す動きも期待される。
出所:MINKABU PRESS
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