グローブライド Research Memo(6):他社では真似できない革新的な製品を次々と生み出し、市場開拓を目指す
■グローブライド<7990>の今後の展望・戦略
(2)フィッシング
国内の釣り人口は、残念ながら高齢化の影響が出ており、全体的に減少傾向にあることは否めない。一見すると他の消費財と同様、先行きに不安を抱かせる状況だ。
その中で今までの釣りとは異なる新しい釣りを提案、自ら新たな市場を創ることで売上高増を目指している。これは、他社では真似できない革新的な製品を次々と世に出しているからこそできる、同社の強みと言っていいだろう。
さらに、開始して40年となるD.Y.F.C(ダイワヤングフィッシングクラブ)など若者向けの啓もう活動を行っており、市場開拓に余念がない。
他方、将来における成長の原動力として期待できるのは、やはり海外向けだ。とりわけ、現時点でも伸長が著しいアジア向けに期待がかかる。
例えば、中国では同社の製品は普通価格帯の数倍の価格ながら、所得水準が高い層からは、高級品に対するニーズが強い。また、釣りの“あり方”も、フナやコイなどのシンプルな釣りから、ルアーやリールを使う釣りを求めるようになっている。東南アジアなどで、今後、所得水準が上がるにつれ、同社が手掛ける高級品に引き合いが活発化しそうだ。
欧米市場は成熟化しており、景気動向に左右されがちとなるが、同社のシェアについては、まだまだ拡大する余地は多い。地域特性に適合した製品ラインアップの強化など、シェアを獲る戦略で臨んでいく。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 水野 文也)
《HN》
提供:フィスコ