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桑山 Research Memo(12):市況に左右されやすい業種ながら経営指標は安定的、課題は資産収益率の低さ


■業績動向と今後の見通し

4. 安定的な経営指標
市況に左右されやすい業種ながら経営指標は比較的安定感があるように見える。特に安全性指標はいずれもバランスがよく、全般的に改善への意志も見られる。しかしながら、課題は1)資産収益率の低さ、2)収益性(特に総利益率)の回復遅れ、3)棚卸資産回転率の悪化の3点にあると考える。

桑山<7889>の資産収益性、特に自己資本当期利益率(ROE)は低水準と考える。一般論として2ケタは欲しいが、メドは8%となるだろう。同社の場合、自己資本比率が50%程度なので、利益率を改善することでROEを上げていくのがよいと思われる。次に、売上高総利益率の回復が鈍いと考える。当然、貴金属相場や加工賃収入など同社の総利益構造を考えると、総利益率の水準を問題にするのはナンセンスなので、言い換えて販管費とのバランス後の営業利益率を高める必要があるということだ。ひいてはROEの向上につながる。棚卸資産回転率も悪化している。在庫額自体は減っているし、為替や広州工場稼働の影響もあるだろうが、貴金属市況が低位にあることを考えると改善してほしい指標である。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 宮田仁光)

《TN》

 提供:フィスコ

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