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7856 萩原工業

東証P
1,563円
前日比
-30
-1.88%
PTS
-円
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
13.4 0.78 3.20 16.88
時価総額 233億円
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萩原工業 Research Memo(7):現中期経営計画は、「果敢に挑戦、新たな躍動」をスローガンとする


■中長期の成長戦略

現中期経営計画「DH56」は、2018年10月期までの3ヶ年計画である。前中期経営計画「MI53」では、2015年10月期を最終年度とし、最高益を達成したものの、目標値には及ばなかった。現中期経営計画では、同社グループが新たな成長を実現していくために、スローガンを「Dynamic HAGIHARA 56(DH56) 果敢に挑戦、新たな躍動」としている。基本方針は、1)戦略製品の販売強化と市場開拓、2)海外売上の拡大、3)ものづくりプロセスの再構築、4)新技術融合による顧客価値の創造、である。

2016年10月期になって見本市の出展回数を12回に増加させるなど、積極策が取られている。展示会へ若手社員を参加させ、研究テーマを与え、自分で課題と解決策の創出を遂行させる、社員育成を兼ねた事業発展のための仕組みを整備しつつある。日本、ベトナム、中国、タイ、ドイツ、インドネシアで開催された展示会に参加。展示会では、萩原工業<7856>の製品の展示・営業だけでなく、ライバル会社や顧客並びに生産設備に関する情報収集をしている。電池系特殊スリッターの受注獲得や、フィリピンにおける初受注獲得など、既に効果が表れ始めた。

2016年1月に、社長が交代した。在位期間が31年に及んだ萩原邦章(はぎはらくにあき)氏は代表取締役会長に、新代表取締役社長には52歳(当時)の浅野和志(あさのかずし)氏が就任し、10歳の若返りとなった。会長は、経営を新社長に任せ、業界団体の会長職、重要顧客へのトップ外交、新製品開発に専念している。新製品開発は、短期間な成果を追求するのではなく、そのプロセスを通じて社員に新しいことにチャレンジさせることにある。

その成果の第1弾として、2017年2月にターピー「和み(なごみ)シート」を上市した。価格は、従来のブルーシートと比べ約3倍と高価だが、耐候年数を汎用品の3倍となる約3年にした。性能だけでなく、意匠性も優れたものにした。色合いは、緑がかった淡い青の日本伝統色「新橋色」を採用した。単色ではなく、和服を思わせる織物柄を配している。同製品は、隅田川花火大会の有料観覧席で配布されることが決まっている。

現中期経営計画の最終年度に当たる2018年10月期の数値目標として売上高27,000百万円、経常利益2,800百万円、売上高経常利益率10.4%を掲げている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 瀬川 健)

《HN》

 提供:フィスコ

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