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証券取引所が指定する制度信用銘柄のうち、買建(信用買い)と売建(信用売り)の両方ができる銘柄
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7730 マニー

東証P
1,843.5円
前日比
-19.0
-1.02%
PTS
1,856.1円
23:07 04/23
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
30.8 3.52 2.12 12.17
時価総額 1,972億円
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【北浜流一郎のズバリ株先見!】 ─ 上昇回帰を睨み、下値抵抗力で選別!


「上昇回帰を睨み、下値抵抗力で選別!」

●米長期金利上昇に動揺するマーケット

 世界同時株安というより、世界同時の超波乱相場がまだ終わらない。

 中でも不安定極まりない動きになっているのが、東京市場だ。2月6日、前日のNYダウが1175ドル安した時にも日経平均株価は一時1600円超も下落、引けはなんとか戻して1071円安で済んだものの、上下動の激しさは商いの薄い小型株並みだ。

 当然、対応は極めて困難。これが正直なところだ。

 その後も急反発、そして急落という、まさに糸が切れた凧のような動きになってしまっているが、その背景にあるのは、米国の長期債利回り上昇――これになる。常に市場には数種類のネガティブ材料があるものだが、いまはこの「米国の長期債利回り上昇」が最大戦犯になる。

 それゆえ当然、今後その利回りがどう推移するか、これが問題になるのだが、現在2.8%台に乗ったことで市場は大混乱となり、さらに上昇した場合、それはさらに拡大してしまうのでは――。こんな懸念が市場を支配し始めている。

 この点、どう見るか。米国経済が好調であることを考えると、利回りはさらに上昇するだろう。3%越えは覚悟しておきたいところだ。

 2.8%台で大混乱に陥っているのだから、3%なんて数字を示されると足が震える、こんな方もおられるかもしれない。

●下落は一時的か、その先へ打つ布石

 しかし、米長期債利回りは、古くは(といっても1990年頃だが)、8%を越えていたのだ。

 もちろん、話が古すぎる、時代が違う。こういうことになるだろうが、この10年で見ても、ちょうど10年前は4%台に乗っていた。そして、サブプライムバブルの崩壊前は5%台に乗ったりしていた。

 だからまだ2.8%台は絶対大丈夫とまでは言い切れないものの、今回の下落は一時的なものに終わる可能性が高いと見る。それゆえ、少しの戻りで、ここは絶好の押し目とばかり積極的に買い進むわけに行かないものの、6日に大きく売り込まれ、その後回復に転じたものの、また週末に売られた銘柄で、6日の安値を下回らなかった銘柄、これらに投資するのが安全度が高く、今後の成果も上がりやすくなる。

 そこで、具体的にはまずはアウトソーシング <2427> だ。人手不足を背景にして製造業向け派遣と製造請け負い事業の好調が続いているため、株価の回復は早いと見てよい。

 中堅企業のM&Aに強い日本M&Aセンター <2127> も現在水準なら手掛けやすく、安全度も一時よりは高くなっている。

 食品関連の中小企業を買収、グループ化することで経営効率の改善に成功しているヨシムラ・フード・ホールディングス <2884> も手堅い投資に向く。ギョーザに強いことも好ましい。ギョーザは人気食品だからだ。

 堅調そのものの動きを保っていたアルコニックス <3036> も今回は下げてしまった。しかし、週末は6日の安値をなんとか割り込まずに済んだ。レアメタルなど非鉄中心の商社であることを考えると、株価は適度な押しを入れたと判断してよく、戻り切らないうちにシフトしておきたい銘柄の一つになる。

 手術用針や眼科用ナイフ、歯科用治療機器類に強いマニー <7730> も、市場全体の下げにつき合ったものの、急落はなかった。形ばかりの下げ。こんな形であり、堅調さが際立つ動きを見せた。今後も同様の展開が見込めるため、安全投資の観点からは引き続き魅力的だ。

 最後に電子機器と光学機器で高技術を持つテクノホライゾン・ホールディングス <6629> [JQ]を。

2018年2月9日 記

株探ニュース

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