貸借
証券取引所が指定する制度信用銘柄のうち、買建(信用買い)と売建(信用売り)の両方ができる銘柄
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7702 JMS

東証S
526円
前日比
-12
-2.23%
PTS
-円
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
128 0.32 3.23 61.40
時価総額 130億円
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【北浜流一郎のズバリ株先見!】 ─ 閑散に売りなし!個別株狙いの夏相場


「閑散に売りなし!個別株狙いの夏相場」

●今年も夏枯れに向かうか?

 NYダウ、S&P500が史上最高値。なぜ米国市場はこんなに強いんだ。思わずこう呟きたくなるほどの展開になっている。

 もちろん、答えは分かっている。

(1)FRBによる利下げ観測

(2)米中貿易戦争の一時休戦

 これらになるが、残念ながら東京市場はそれをまだ素直に歓迎できないままだ。 上海市場で株価は上値抵抗線になっていた3000ポイント台を回復したものの、まだ明確に上抜く動きにはなっていないため、こう見てよい。

  東京市場が上海市場との連動性を高めているからだ。ただ、問題は基調である。これはどうなのか。

 7月相場は例年、8月にかけて「夏枯れ」相場になる。売買が非常に少なくなってしまい、市場は閑散。私にいわせると「閑古鳥が鳴く」どころか、鳴く閑古鳥もいない。こうなるのが普通なので、この点からは今年も例年通り閑散相場を想定しておかざるを得ないのだが、だからといって悲観することはない。

 実は、意外なことに、市場は確かに閑散状態になるものの、株はあまり下げないのだ。考えられるのは、売買が少ないため、買いも少ないが売りも少ない。こうなることから、投資格言通りに「閑散に売りなし」になると見てよい。

 だから安心して売買してよい、とはならないが、下値は固い。こういう状況は当然好ましく、個別に銘柄を狙っていけばよいことになる。

●老後資金2000万円への選択肢

 それに6月は保ち合い状態が続いたジャスダックマザーズ市場が浮上に転じていることも好ましい。これらは個人投資家主導の市場である。彼らの投資意欲が戻り始めていることになるからで、今後も期待が持てる株価の支援材料になる。

 株価は当然のことながら、投資家の投資意欲の増減によって変動するからで、この点いまは歓迎すべき状況にあることになる。

 そこで、注目は「老後資金2000万円」不足説をどうカバーするか。この点を考えると、多くの人がリスクのある資金運用よりも、

“健康でなるべく長く働く”

を選択する可能性が高いため、医療・健康関連株の中から、まずは医師向け情報サイトを運営しているメドピア <6095> [東証M]だ。医師間で情報を交換できるシステムになっているため利用増が続き、製薬会社からの広告収入も順調に伸び続けている。

 使い捨て医療器具のメーカーで、血液透析装置などにも強いJMS <7702> も、高値圏ながらもっと高く評価されてよい。

 循環器治療用のPTCA(カテーテル)ガイドワイヤーに強い朝日インテック <7747> も、いまは株価調整中ながら、その技術の高さを考えれば今後次第に出直ってくると見る。

 意外なところでは、富士フイルムホールディングス <4901> がある。この会社は米バイオ医薬品大手バイオジェンの製造子会社を買収したことで、バイオ医薬品製造受託で世界2位に躍進している。今後、その収益寄与は拡大が見込めることから、株価も浅押し状態からの反発は近そうだ。

 そして、参天製薬 <4536> も。緑内障治療機器の米国での販売を2020年に予定しているだけに、株価は続伸する確率が高い。

 なお、これまで幾度も取り上げてきた私の大好き銘柄マニー <7730> は先週末も吹っ飛び、もう眺めているしかない銘柄となった。

 最後に大幸薬品 <4574> を。食中毒が多い季節になると、備えておきたくなるのが正露丸。強烈な臭いにはマイッてしまうが、それだけ効果があるような気がして常備する。株価は高値圏ながら引き続き魅力的だ。

2019年7月5日 記

株探ニュース

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