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7590 タカショー

東証S
511円
前日比
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PTS
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業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
26.7 0.70 1.57 23.79
時価総額 89.9億円
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タカショー Research Memo(1):コントラクト分野やグローバル展開など今後の成長分野に注目


タカショー<7590>はガーデンニング及びエクステリア商品の企画、製造、販売を主力としており、ガーデニング用品の取扱いでは国内最大級の規模を誇る。「やすらぎのある空間づくり」を基本コンセプトに、人工・天然の竹木製フェンスやガーデンファニチャー、緑化資材のほか、照明器具や池・滝・噴水なども手掛けている。庭での暮らし方を提案するライフスタイルメーカーとして業容を拡大してきた。国内のみならず、海外への販路拡大にも積極的であり、欧州、米国、アジア、オセアニアなどへの展開も同社の成長を後押ししている。最近では、レストランやホテル向けなど市場の大きなコントラクト分野(非住宅市場向けの建材・外装)へ参入するとともに、英国子会社(ベジトラグ(株))ブランドによるグローバル展開に向けた基盤づくりにも取り組んでおり、新たな成長軸が着実に立ち上がってきている。

2016年1月期第3四半期連結累計期間(2015年1月21日?10月20日)の業績は、売上高が前年同期比1.8%減の14,154百万円、営業利益が同15.2%増の793百万円とわずかに減収ながら増益となった。ただ、注力する商品群である「エバーアートウッドR」関連商品や「ローボルトRライト」、景観建材がプロユース向けに伸長したものの、消費税増税に伴う住宅市場の低迷によりエクステリア分野が出足で苦戦したことや、ホームユース向けがホームセンター業界全体の伸び悩みや天候不順などの影響により落ち込んだことから、売上高、各利益ともに計画を下回る進捗となった。

同社は、第3四半期までの進捗の遅れを踏まえ、2016年1月期連結業績予想の減額修正を行った。修正後の業績予想として、売上高を前期比4.2%減の17,700百万円、営業利益を同21.0%増の730百万円と減収増益を見込んでいる。弊社では、エクステリア市場が徐々に回復する傾向にあることを含め、プロユース向けが総じて好調であることから、修正後の業績予想は保守的な水準であるとみている。

弊社では、コントラクト分野における案件の広がりや英国子会社(ベジトラグ)ブランドによるグローバル展開の基盤づくりなど、来期以降の成長に向けた取り組みに注目している。また、最近ではエクステリア分野(プロユース向け)に対する海外から引き合いも増加しているもようであり、新たな展開として期待ができそうだ。足元の業績は、さまざまな外部要因などが重なったことや、商品及びチャネルごとの明暗が浮き彫りになったことによりやや停滞感がみられるが、ライフスタイルの変化に伴う需要の伸びに加えて、ガーデンセラピーなどの新しい領域への可能性も高まるなかで、同社自らが市場を創造・育成していく活動が成功のカギを握ると考えられる。

■Check Point
・世界規模で広がっている需要の拡大を自社の成長に取り込む
・進捗の遅れを踏まえて通期業績を下方修正したが、増益確保を見込む
・配当性向目標は30%、2016年1月期は17円配当予想

(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田 郁夫)

《HN》

 提供:フィスコ

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