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7590 タカショー

東証S
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タカショー Research Memo(6):第2四半期は減収ながら増益に、プロユース向けは回復傾向


■決算概要

(2) 2016年1月期第2四半期決算の概要

タカショー<7590>の2016年1月期第2四半期連結累計期間の業績は、売上高が前年同期比2.5%減の9,675百万円、営業利益が同3.8%増の525百万円、経常利益が同11.7%増の546百万円、四半期純利益が同12.7%増の326百万円と減収ながら増益となった。ただ、期初予想に対しては、売上高、各利益ともに下回る進捗となった。

注力する商品群である「エバーアートウッド」関連商品や屋外ライト、景観建材が着実に伸長したものの、プロユース部門及びホームユース部門ともに計画を下回る減収となった。特にホームユース部門の落ち込みが大きいのは、ホームセンター業界の低迷に加えて、6~7月の天候不順の影響による日除け商品の販売不振が主因である。

一方、プロユース向けは消費税増税による住宅市場の低迷によりエクステリア分野が出足で苦戦したものの、第2四半期以降は回復傾向にある。また、海外展開についても、中国生産拠点の本格稼働の開始などにより着実に伸びている。

利益面では、ホームユース部門における値上げ効果などにより売上総利益率が41.4%(前年同期は41.0%)に改善されたことに加えて、販管費の抑制により営業利益率が5.4%(前年同期は5.1%)に上昇したことから営業増益となった。また、経常利益の増益率が大きいのは、為替変動の影響(為替差益)によるものである。ただ、売上高が計画を下回ったことで各利益も計画に届かなかった。

財務面では、受取手形及び売掛金の増加や、固定資産(2015年9月にオープンした首都圏営業所の建設仮勘定など)の増加によって総資産が18,266百万円(前期末比9.1%増)に拡大したことから自己資本比率は42.2%(前期末は45.6%)に低下した。一方、有利子負債残高は長短合わせて4,831百万円と前期末比ほぼ横ばいで推移している。同社は、コミットメントラインの増枠(総額50億円)や債権流動化スキームの活用、CMSの推進により、有利子負債残高を4,000百万円にまで削減することを目標としている。

販売ルート別(単体)及び主力商品別(連結)の業績は以下のとおりである。

プロユース事業部の売上高は4,465百万円(前年同期比1.8%減)と僅かに減収となり、計画を下回る進捗となった。主力の「エバーアートウッド」関連商品の売上高が1,594百万円(前年同期比8.6%増)と伸びたものの、消費税増税により前年の新設住宅着工戸数が減少したことでエクステリア市場全体が低迷したことから計画には届かなかった。加えて、人工強化竹垣などの和風関連商品の減少が業績の足を引っ張る要因となっている。ただ、エクステリア市場は回復傾向にあり、同社のプロユース事業部の売上高も第2四半期だけで見ると前年同期比でプラスに転じている。一方、前期(2015年1月期)よりコントラクト分野に販売を開始した景観建材「エバーアートボード」シリーズの売上高は225百万円(前年同期比118.4%増)と小規模ながら大きく伸びており、まだ本格的な業績貢献には至っていないものの、レストランやホテル向けなどで順調に立ち上がっているようだ。

屋外ライト商品の売上高は467百万円(前年同期比3.5%増)となった。プロユース事業部では、同社独自の「ローボルトライト」が認定者(マイスター取得者)の増加などにより堅調に推移したものの、ホームユース事業部でソーラーライトが伸び悩んだことから緩やかな伸びにとどまった。

ホームユース事業部の売上高は2,856百万円(前年同期比10.9%減)と大きく落ち込み、計画を下回った。ホームセンター業界の売上が低迷する中で、特に商品分野別における「園芸・エクステリア」の売上が想定よりも減少したことが同社の業績にも影響を及ぼしているようだ。加えて、6~7月における天候不順の影響により日除け商品の売上高が1,074百万円(前年同期比17.2%減)と大きく減少したことが業績の足を引っ張った。

海外展開については、中国における生産拠点の本格稼働により海外売上高比率は12.4%(前年同期は11.8%)と着実に伸びている。なお、今後のホームユース向けブランド戦略の軸となる英国子会社ベジトラグについては、販売時期の遅延などからやや低調な進捗になっている。2015年2月に設立した米国の販売子会社の本格稼働も来期以降となる見通しのようだ。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田 郁夫)

《HN》

 提供:フィスコ

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