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7502 プラザホールディングス

東証S
2,020円
前日比
+5
+0.25%
PTS
-円
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
97.5 2.48 2.48
時価総額 55.9億円
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プラザクリエイト Research Memo(5):プリント事業・モバイル事業・法人事業の3軸で成長を追求


■中長期の成長戦略

1. 成長戦略の全体像
プラザクリエイト<7502>の成長戦略は既存の2つの事業であるプリント事業とモバイル事業のそれぞれの業容拡大が基本となっている。そこに第3の事業として法人事業が立ち上がることで、3事業体制構築が当面の目標になると弊社では考えている。

(1) プリント事業の進捗状況
プリント事業ではここ3~4年、店舗のリニューアルに取り組んできた。リニューアルのポイントは、『フォト&モア』をコンセプトに、プリントショップの在り方を従来から一新し、「事業の軸となる写真の品質を磨き続けること、そこから、サービス領域を拡大し、人の幸せを広げること」を目指した店づくりだ。店舗のフォト&モア化は、店のデザインにとどまらず商品政策や店長以下従業の意識や働き方も変革を要求される点に特長がある。フォト&モア店舗の店づくりは一般消費者にも十分伝わるものがあり、フォト&モア店舗に限っては既存店売上高が2016年3月期まで前年比100%以上を維持してきたという実績につながっている。

そのプリント事業における新たな進捗として2017年3月期において2つの大きな動きがあった。1つ目は直営店舗からフランチャイズ(FC)方式による展開への切り替えだ。同社はかつてFC展開により店舗網を拡大していたが、その後直営店による拡大へと切り替え、FC展開は16年ぶりとなる。弊社では、直営からFCへの転換は、プリント事業の成長戦略実現の上では、非常に理にかなった判断と考えている(詳細は後述)。

2つ目は提携先プリントコーナーの展開だ。同社は様々な業種の企業と提携し、提携先に写真プリント機を設置する事業に乗り出した。詳細は後述するが、同社の直営店舗のFC転換戦略を補完かつサポートする位置付けというのが弊社の理解だ。収益面では、当面は設置台数の拡大を急ぐことになるが、設置台数が蓄積してくれば中長期的には実体的な収益貢献が期待できると弊社で考えている。

2017年3月期中の動きの中には、Cimpressとの合弁解消もある。同社は蘭Cimpress(当時はVistaprint)と資本業務提携して2014年3月に合弁企業シンプレスジャパン(旧商号ビスタプリントジャパン(株))を設立し、印刷事業に進出した。パレットプラザの商材拡充が大きな目的だった。今般、当初の目的を達成したとして2016年12月をもって合弁を解消した。合弁解消後も商品・サービスの供給・販売などの取引関係は継続している。弊社では合弁企業を通じて、グローバル企業のプリントビジネスを学べた効果は大きかったと評価している。店舗のFC化により同社は商品・サービスの開発に注力することになるが、そこにシンプレスジャパンでの経験が反映されてくると期待している。

(2) モバイル事業の進捗状況
同社は2007年に通信と写真の融合への挑戦を目的にモバイル事業に参入した。具体的にはモバイルショップの運営だ。当初は独自の店舗ブランドによる併売店からスタートしたが、その後は大手キャリアのキャリアショップ主体へと切り替え店舗網を拡大させてきた。継続契約顧客数の蓄積が進んだ2014年3月期からは黒字が定着し、ストック型ビジネスモデルということもあり、毎年着実な増益が続いている状況だ。大手キャリアのショップ戦略と、東証JASDAQ上場企業という信用力・資金調達力を強みとして、今後も店舗展開による成長を追求していく方針だ。

(3) 法人事業
法人事業はここ数年同社が行ってきた証明写真ボックスや企業向けIDカードプリンタ、ダビングサービスなどをBtoBで展開するものだ。かつてのFC展開時に獲得した卸売事業の経験とショップ事業のノウハウを最大限生かして拡大していく方針だ。新たな商品・サービスの開発・ローンチと合わせて、今後、独立した事業セグメントへと成長していくことが期待される状況にある。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)

《TN》

 提供:フィスコ

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