三城ホールディングス---3Qは減収も大幅営業増益、国内の収益性改善が進む
三城ホールディングス<7455>は12日、2016年3月期第3四半期(15年4-12月)決算を発表。売上高は前年同期比0.2%減の415.33億円、営業利益が同64.3%増の11.76億円、経常利益は同5.2%増の11.23億円、四半期純利益が同46.6%減の3.96億円となった。
主要子会社の三城においては、不採算店舗の退店を進める一方、既存店舗はコンセプトを明確にした上で随時改装を行うなどしており、国内の新規出店は11店舗、退店は25店舗と当初の年間計画を上回る推移となっている。日本セグメントは減収となったものの収益性が向上し、売上高は前年同期比0.5%減の358.94億円、セグメント利益は同73.3%増の14.12億円となった。
海外子会社においては、東南アジアの法人が堅調に利益を出しているほか、オーストラリア法人が店舗整理で不採算額を減らしているものの、中国法人、韓国法人が景況感の悪化で伸び悩み、海外セグメントは売上高が前年同期比3.1%増の60.04億円、セグメント損失が1.63億円(前年同期は0.95億円の損失)となった。
通期業績の見通しについては従来計画を据え置き、売上高は前期比1.1%増の549.58億円、営業利益が同436.0%増の9.43億円、経常利益が同73.9%増の11.05億円、当期純利益が同152.2%増の5.00億円と大幅増益を見込んでいる。なお、今期の新規出店は12店舗、退店は33店舗を予定。
また、主要子会社である株式会社三城は、2月1日に「代表取締役および役員の異動」を発表しており、2月8日より代表取締役社長が多根裕詞氏から澤田将広氏となり、さらなる成長をめざして、機動力ある体勢を強化していく方針。
《SF》
提供:フィスコ