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7447 ナガイレーベン

東証P
2,276円
前日比
-36
-1.56%
PTS
-円
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
23.5 1.73 2.64 1.00
時価総額 813億円
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ナガイレーベ Research Memo(4):ずれ込んでいた大型の更新需要を確実に取り込み増収


■業績動向

(1) 2017年8月期第1四半期の連結業績概要

a)損益状況
ナガイレーベン<7447>の2017年8月期第1四半期の連結業績は、売上高が前年同期比11.0増の2,862百万円、営業利益が同32.2%増の720百万円、経常利益が同37.2%増の773百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同43.0%増の527百万円となった。主力製品を中心に需要を確実に取り込んだことで増収を確保、一方で円安や加工賃アップなどの原価上昇要因があったものの、高付加価値製品の拡販や海外生産の更なる推進、為替先物予約等でこれを吸収し、増益を維持した。

市場環境、業界環境は期初に予想されたとおりおおむね安定して推移した。そのような環境下で、前年同期よりも多かった更新需要を確実に取り込んだこと、注力していた周辺市場の患者ウェア、手術ウェアも順調に推移したことから売上高は前年同期比11.0%増となった。

原価面では、円安の進行や一部加工賃のアップなどのマイナス要因があったが、為替先物予約、海外生産へのシフトの推進、高付加価値製品の拡販などによりこれを吸収し、結果として売上総利益率は47.5%(前年同期45.9%)と改善した。一方で販管費は前年同期比横ばいの639百万円にとどまったことから、営業利益は前年同期比32.2%増となり、経常利益や親会社株主に帰属する四半期純利益も増益となった。

また前年同期が主力製品の期ずれが発生したことなどから、やや通常よりは低い水準であったことも増益率が大きくなった理由の1つであるが、全体としておおむね予想に沿った結果であったと言えるだろう。

アイテム別の売上高は、ヘルスケアウェアが前年同期比9.9%増の1,571百万円、ドクターウェアが同11.0%増の398百万円、ユーティリティウェアが同8.6%減の113百万円、患者ウェアが同27.7%増の422百万円、手術ウェアが同8.6%増の276百万円、シューズが同5.7%減の30百万円、その他が同1.2%増の50百万円となった※。

※第1四半期は地域別売上高、商品別売上高の内訳は開示されていない。

主力のヘルスケアウェアは更新物件を確実に獲得したことに加えて、前年同期に更新需要の切り替えや売上計上のずれなどがあったことから前年同期比では大幅増となった。ドクターウェアもヘルスウェアと同様の傾向で、新規案件に加えて更新需要を確実に獲得したことから前年同期比では2ケタの伸びとなった。

またここ数年注力している周辺市場でも、患者ウェア、手術ウェアが順調に拡大した。ユーティリティウェアは個人支給から共用品への移行傾向が止まらず引続き前期比で減収となったが、予想の範囲内であり驚くような結果ではなかった。シューズやその他商品は金額が少ないため全体への影響は小さい。

b)財務状況
財務状況は引き続き安定している。2017年8月期第1四半期末の資産合計は36,801百万円となり、前期末に比べ2,056百万円減少した。流動資産は27,992百万円となり同1,090百万円減少したが、主な要因は現金及び預金の減少657百万円、受取手形及び売掛金の減少1,268百万円、たな卸資産の増加750百万円など。固定資産は8,808百万円となり、同965百万円減少したが主に長期預金の流動資産への振替に伴う投資その他資産の減少910百万円による。

負債合計は3,354百万円となり、前期末に比べ1,000百万円減少した。主な要因は、未払法人税等の減少940百万円など。純資産合計は33,446百万円となり、同1,055百万円減少した。主な要因は、配当金の実施による利益剰余金の減少1,134百万円など。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)

《TN》

 提供:フィスコ

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