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ついに来た! 半導体「強烈反転」相場へ、ここから注目の株 <株探トップ特集>


―潮目変わった半導体関連セクター、東京エレクが鳴らした号砲の意味―

 半導体関連株に再び上値追いの好機が訪れている。世界的な産業のパラダイムシフトを背景として、半導体市場は中長期にわたる構造的な需要拡大の恩恵に浴している。これまでのシリコンサイクルから脱却したスーパーサイクル突入の可能性に再びマーケットは目を向け始めた。

 あらゆるものをインターネットでつなぐIoT時代の到来が言われて久しいが、ビッグデータの本格的な普及と足並みを揃え、データ通信量の増大がその基盤を支える半導体需要を強く喚起している。円安傾向にある為替市場も味方につけ、改めて物色対象として光を放ち始めた関連銘柄に照準を絞りたい。

●スマホ需要減速がネガティブ材料だったが…

 ビッグデータ に対応したデータセンター の増設需要やIoT関連機器の市場拡大、加速するスマートフォンのハイエンド化。そして、コネクテッドカー電気自動車(EV)シフトの流れが裏打ちする自動車のエレクトロニクス武装。さらに仮想通貨のマイニングというニューマーケットの創出、これらすべてが半導体需要の押し上げ要因となる。スーパーサイクル入りが取り沙汰されるゆえんだ。

 ただ、株価は常に上にも下にも行き過ぎる傾向がある。最近は過熱化の反動で関連銘柄に売り圧力が顕在化していた。足もと旺盛な半導体需要にも陰りが意識され、実際、米アップル社が鳴り物入りで投入したiPhoneX(テン)の販売が振るわず、中国スマホ市場の低迷も観測されるなど、スマホ向け需要減速の思惑が表面化した。ひと頃は飛ぶ鳥を落とす勢いといっても過言ではなかった半導体の成長期待を剥落させた要因である。

 米国では半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が高値波乱含みの推移となり、今年3月12日に1445.901で高値を形成してからは下値模索の展開で、直近は1200台で推移している。台湾の半導体受託生産最大手、TSMCが18年12月期の売上高見通しを下方修正したことが米国株市場で利益確定売りを誘発し、東京市場でもそれに追随する形で半導体関連が調整ムードを強めていた。

●データセンター向け需要が嬉しい悲鳴に

 しかし、これも国内企業の決算発表期に突入して相場の潮目が変わってきた。その急先鋒となったのが半導体製造装置 最大手の東京エレクトロン <8035> だ。同社が今週25日の取引終了後に発表した19年3月期の業績予想は、売上高が前期比24%増の1兆4000億円、営業利益は同30%増の3660億円と大幅増収増益見通しだった。また、株主還元に前向きで毎期増配を続けてきたが、今期年間配当は前期比199円増の823円を予定、配当利回りは25日終値時点で4%を超えた。

 この発表がマーケットにもポジティブサプライズを与えたことはいうまでもない。同社株は翌26日に一時2200円近い上昇を見せ一気に2万1000円台を回復、投資家の耳目を集めた。スマホ向け需要の減速懸念が、19年3月期に悪い影響をもたらすという思惑を払拭したことは、同社だけでなく半導体関連銘柄全般においても大きな意義を持つ。

 同社は半導体エッチング装置などを主力展開するが、ビッグデータの本格普及やクラウド需要の拡大を背景にデータセンター増設の動きを強い追い風として認識している。今回発表した好業績見通しの背景として、同社では「データセンターのサーバー向けにメモリー需要が旺盛だ。とりわけ高付加価値の3次元NAND型フラッシュメモリーはスマホ向けではなくデータセンターのSSD(ソリッドステートドライブ)用で引き続き高水準に推移していくとみている」としている。さらに、好調な半導体需要を背景に製造装置の生産能力増強に積極的な姿勢をみせる。「19年3月期は510億円の設備投資を計画。そのなか、具体的には山梨および東北事業所にそれぞれ130億円ずつ投資して新工場を建設することを決めた」(会社側)という。500億円を超える設備投資は同社にとって過去最高レベルで、気合いの入れようが見てとれる。会社側ではまさにここからが“書き入れ時”とみているのだ。

●“東京エレク・サプライズ”にアドバンテも続く

 また、東京エレクから1日遅れの26日に決算発表した半導体テスタートップのアドバンテスト <6857> も、19年3月期の業績予想は売上高が前期比11%増の2300億円、営業利益が同41%増の345億円と、やはり大幅増収増益見通しだった。これを受けて翌27日には一時14%を超える急騰で2600円台半ばまで上値を伸ばした。次世代通信規格「5G」関連の半導体向けテスター需要を見込んだ強気の中期計画も好感された。

 折しも外国為替市場では3月下旬を境にドル高・円安に急転換、足もとは1ドル=109円台で推移する状況にあり、半導体をはじめとする輸出ハイテクセクターには慈雨となっている。投資家マインドに温まりがみられるなか、ここは半導体関連株の満を持しての反騰相場に乗らない手はない。

●決算発表通過後でも十分に間に合う相場

 個別株への投資では決算発表を横にらみに慎重な対応が求められるが、株価は安値圏に位置している銘柄が多く、いったん戻り足に転じれば継続的な実需買いが期待できる。したがって、焦らず発表後にタイミングを見計らって買い出動しても十分に間に合うとみられる。半導体製造装置メーカーでは5月8日発表のSCREENホールディングス <7735> 、10日発表の芝浦メカトロニクス <6590> 、15日発表の東京精密<7729.T>など注目。また、4月24日に好決算を発表した日立ハイテクノロジーズ <8036> は既に上値指向にあり、押し目形成場面は狙い目となろう。

 また、半導体素材や部材を手掛ける企業では、5月10日に第3四半期決算発表予定のシリコンウエハー 大手SUMCO <3436> や、11日発表のプローブカード専業大手の日本電子材料 <6855> 、15日には変則決算となった今12月期第1四半期を発表する、フォトレジストのトップメーカー東京応化工業 <4186> などが注目される。なお、シリコンウエハー首位の信越化学工業 <4063> は27日取引終了後に18年3月期決算を発表。今期予想未開示ながら、前期営業利益41%増益は市場コンセンサスをやや上回っており、株価が緩む場面では狙い目となろう。

●個別一本釣りならこの3銘柄に注目

 このほか、この時期に決算発表を意識しないで投資可能な個別に妙味ありとみられる半導体関連を3銘柄挙げておきたい。

 まず、5月決算企業の三益半導体工業 <8155> 。同社は業績好調が確認された信越化を中心にシリコンウエハー研磨加工を手掛けている。18年5月期営業利益は前期比20%増益の44億3000万円予想だが、進捗率から上振れ余地がある。株価は1800~2000円のゾーンで往来を繰り返していたが、満を持してここを上放れる気配が漂う。

 また、佐鳥電機 <7420> も面白い存在だ。値刻みこそ小幅ながら27日現在で7日続伸と思惑含みの上げ足。半導体商社で半導体製造装置用の制御機器などが好調な需要を取り込んでいる。同社も5月決算で18年5月期は前期比28%増の9億円を計画。達成は十分に可能で上振れ余地も内包する。

 決算発表済みの銘柄では新日本無線 <6911> にも注目。24日に発表した好決算発表を契機に一気に上放れてきたが、需給相場の資質があり、昨年12月28日につけた高値1103円を視界にとらえる可能性もある。仮にここを上抜けば2004年以来14年ぶりの高値圏に浮上する。日清紡ホールディングス <3105> の傘下で電源用ICなど半導体関連デバイスを手掛けるが、電装化の進む車載向けで高水準の受注を確保しているほか、衛星通信用マイクロ波管への展開に期待がかかる。18年3月期営業利益は21億3800万円と前期比19%増益を達成。変則決算となる18年12月期は9ヵ月間で前期実績並みの21億円を計画しており、実質的には大幅増益に相当する。

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