クレディ・スイス証券の自動車・自動車部品セクターの決算プレビューでは、国内市場の回復遅れ、ASEAN市場のもう一段の下振れ、新興国通貨安の進行などが懸念視される中、個別要因による収益基調の個社間格差が顕在化すると指摘。
日産自動車<
7201>は通期計画を引き上げる可能性があり、富士重工業<
7270>も通期計画上方修正を予想。マツダ<
7261>は新興国通貨安による減益影響が残るものの、コスト改善の大幅な上積みや品質関連費用が想定を下回ることなどで好決算を見込み、ダイハツ<
7262>は中間配当を含む通期計画下方修正を想定。トヨタ系サプライヤーの中では、トヨタ紡織<
3116>が強い決算、通期計画営業利益も市場目線を越える水準まで引き上げられるとみるも、アイシン精機<
7259>やデンソー<
6902>などは通期計画を据え置く可能性が高いと解説。
自動車では、日産自、富士重、トヨタ自動車<
7203>、マツダ、三菱自動車工業<
7211>の順に、自動車部品では、アイシン精機、トヨタ紡織、ニフコ<
7988>、ダイキョーニシカワ<
4246>、豊田自動織機<
6201>、東プレ<
5975>、愛三工業<
7283>、市光工業<
7244>の順に選考している。
《MK》
株探ニュース