＜注目銘柄＞＝ティラド、円安追い風に超低ＰＢＲで見直し本番へ

　ティラド<7236>は年初からのもみ合い相場の上限だった２００円ラインを突破し、さらに水準訂正高が加速しそうな気配だ。

　大排気量に強みを有する熱交換器メーカーで、主要製品のラジエーターを中心に海外で好調な需要をとらえている。用途に応じてアルミニウム、ステンレス、銅を使用して最適な状況で金属を接合、その技術力は高い。自動車販売好調な北米のほか、タイなどをはじめ東南アジア地域でも売り上げを伸ばす。今年春先に米国でバギー用ファンモーター製造会社を買収し、業容拡大への布石も進んでいる。

　１７年３月期営業利益は前期比倍増の２５億円を見込んでいるが、株価指標面ではあまりに割安。ここにきてドル高・円安が進んでいることも追い風材料で、ＰＥＲ１０倍、ＰＢＲ０．４倍台の時価近辺は、ここからの大幅な水準訂正余地を暗示している。（銀）

出所：株経ONLINE（株式会社みんかぶ）