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証券取引所が指定する制度信用銘柄のうち、買建(信用買い)と売建(信用売り)の両方ができる銘柄
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7224 新明和工業

東証P
1,193円
前日比
-27
-2.21%
PTS
1,193円
17:23 04/16
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
10.8 0.77 3.77 26.54
時価総額 835億円
比較される銘柄
極東開発, 
川重, 
ジャムコ
決算発表予定日

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究極の逆張り候補「10銘柄」、嵐去りし後“鮮烈リバウンド” <株探トップ特集>


―悲観一色の東京市場、ピンチをチャンスに変える“売られ過ぎ銘柄”―

 北朝鮮を巡る北東アジアの軍事的緊張の高まりが東京株式市場に覆いかぶさっている。米中首脳会談のさなかに米国はシリアへのミサイル攻撃を断行、これが北朝鮮問題と共鳴するかたちで地政学リスクに対するマーケットの不安心理を増幅させている。

 株式市場は基本的に“経済の鏡”と位置付けられるが、地政学リスクという概念は、世界の実勢経済とは次元の異なる売り圧力をもたらす。この類いの負のスパイラルにさらされることが最近ではなかっただけに、狼狽売りを誘発している部分もある。北朝鮮では11日に招集された最高人民会議に続き、15日に故金日成主席生誕105周年、25日に朝鮮人民軍創建85周年を控え、示威行為が頻繁化する可能性も指摘されており、当面は東京市場も下値模索への警戒感を拭い去るのは困難な情勢といってもよい。

●空が悲観一色に染まる瞬間が黎明となるケースも

 リスクオフの流れのなかで円高も進行。外国為替市場では1ドル=110円を割り込み一時109円台前半までドル売り円買いの動きが加速した。ただ、市場では「北朝鮮問題が本当に一触即発の状態で日本が危機に瀕するならば円は買えない。他のアジア株は落ち着いており、北朝鮮暴発リスクは売り仕掛けの喧伝材料に使われているフシもある」(準大手証券ストラテジスト)という見方もある。為替にリンクさせた先物主導の機械的な売りが横行しているが、嵐がいったん収まれば売り方の買い戻しの時間帯に移行するという指摘も一部に根強い。

 空が悲観一色に染まる瞬間こそ、実は次なる上昇ステージの黎明だったというケースが多いのが相場である。いったん大きな流れが形成されたら、それにやみくもに逆らっては大きな損失を被るが、その流れが反転した時には一気に視界が変わることも肝に銘じておく必要があろう。

●RSI20%を下回るリバウンド余地抜群の好実態株

 よく目を凝らせば、今のマーケットには“捨て値に放置された”好実態株が山積みとなっている。全体相場に流され、短期的にファンダメンタルズ無視で売り込まれた銘柄を逆張り対象として狙うのは投資作戦として有効だ。

 その際、リバウンド余地を探る有力なテクニカル指標となるのがRSI(相対力指数)だ。ある一定期間において上昇変動と下落変動のどちらの勢いが強いのかを計測するもので、上昇した日の値幅と下落した日の値幅の合計の比率から現在の位置がどの程度、逆向きのベクトル(値上がりもしくは値下がり)に対する期待値が高いかを示す。通常、RSIが20%を下回れば著しく売られ過ぎの状態を表している。

 別掲の10銘柄は株価指標面で割安感があり、業績好調もしくは今期急回復が見込める銘柄の中からRSIが20%を下回るものを選出した。時価水準は反騰前夜といってもよく、なおかつ実態面から戻りの値幅も存分に期待できる究極の逆張り対象だ。

●内需の建設セクターでは長谷工と住友林業

 長谷工コーポレーション <1808> はマンション工事の大型化で利益採算が高まる方向にあり、わずかPER6倍という割安感は注目される。17年3月期は25%営業増益予想で18年3月期も増益基調はキープされる公算が大きい。また、木造工法で強みを発揮する住友林業 <1911> も17年3月期は6割近い増益が見込まれ、PERは10倍割れ。米国でのM&Aが功を奏する可能性は高く、18年3月期は海外事業が寄与するかたちで2ケタ増益が有望だ。

●“半額セール”のバロック、アーレスティも超割安

 バロックジャパンリミテッド <3548> は若年層の女性向けアパレルを展開。多品種小ロットが特長で18年1月期は18%営業増益と回復を見込んでいる。昨年11月に上場したが初値は1900円、公開価格2000円だったことを考えると、1000円トビ台まで売り込まれた時価はその半値に近い水準で安値拾いのチャンスだ。アーレスティ <5852> はダイカストメーカー大手でホンダ <7267> や日産自動車 <7201> を主要ユーザーに好調な北米需要を取り込んでいる。17年3月期は年間配当が前の期比2円増配の16円を計画。対してPER6倍台、PBR0.4倍台はあまりに割安に放置されている。

●工作機械のオークマは再び昇り竜相場へ

 工作機械メーカーのオークマ <6103> も設備投資関連の一角としてマーケットの注目度は高い。日本工作機械工業会が11日発表した3月の工作機械受注は前年同月比22.6%増の1424億9200万円と約2年ぶりの高水準となった。自動車や半導体業界向けに需要増勢で、特に中国向けの復調が大きい。今秋には米アップルのiPhone次世代機種発売を控えていることもあって、全般相場の嵐が止めば同社株をはじめ機械株への物色人気は盛り上がりそうだ。17年3月期の営業減益予想は既に織り込み済み、18年3月期は17~20%程度の増益に切り返す見通し。

●半導体スーパーサイクルで蘇るフェローテック

 工作機械の需要とも密接にかかわる半導体製造装置業界。その部品を手掛けるフェローテックホールディングス <6890> [JQ]もマークしておきたい銘柄だ。真空シールは世界で6割のシェアを有する断トツの存在。スーパーサイクル入りが指摘される半導体向けにセラミックスや石英などの生産を増強、その効果が今期後半から発現する見込み。17年3月期は44%営業増益予想で、18年3月期も利益成長が継続する見通しだ。

●リアル防衛関連の新明和、業績高変化の市光工

 新明和工業 <7224> ももっと見直されてよい。同社が製造し海上自衛隊に配備している水陸発着可能な救難飛行艇「US-2」は有名で、防衛関連としてはむしろ石川製作所 <6208> や豊和工業 <6203> などよりも存在感は大きい。18年3月期は特装車需要の伸び鈍化も新型航空機向け部品の寄与などで営業利益はV字回復が視野に入る。一方、自動車用ランプ大手の市光工業 <7244> はPER8倍台で割安なうえ、17年3月期は73%営業増益予想と高変化率が光る。500円未満は買い下がって正解だろう。

●相場連動のスパークス、高配当利回り光る明和地所

 スパークス・グループ <8739> [JQ]は中小型株投資に強みを持つ独立系投資顧問会社。同社にとってビジネスの場である株式市場の乱調がネガティブ要因として株価急落の引き金を引いたが、今はまさに全体相場連動型の逆張り対象として仕込み時だ。個人投資家好みの低位株で株価200円未満は値ごろ感も働く。また、首都圏中心のマンション専業である明和地所 <8869> もPER6倍台という割安さ。4.6%の高配当利回りは特筆される。


◆ここは仕込み場! 究極の逆張り10銘柄◆

銘柄           RSI  株価
長谷工 <1808>      14.6  1154
住友林 <1911>      17.3  1587
バロック <3548>     15.1  1101
アーレスティ <5852>   15.1   962
オークマ <6103>     13.6  1098
フェローテック <6890>  17.9  1175
新明和工 <7224>     16.9  1023
市光工 <7244>      13.8   482
スパークス G <8739>  15.0   183
明和地所 <8869>      8.9   653

単位:%、円
※RSIは11日現在の数値


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