アルファ Research Memo(2):車載用・住宅用電子キーシステム、コインロッカー等の総合ロックメーカー
■事業概要
1. 事業セグメントとセグメント別概要
2019年3月期上期での売上構成比は自動車部品事業84%、セキュリティ機器事業16%と自動車部品部門が高い比率を占めるが、営業利益(調整費除く)では自動車部品事業63%に対してセキュリティ事業が37%と、収益性でセキュリティ機器事業が勝っている。
2. 自動車部品事業
アルファ<3434>の自動車部品事業はクルマにとって不可欠なキーセットとドアハンドルを手掛ける。主要取引先は日産自動車<7201>、日産グループ各社、VW(Volkswagen AG)グループ、本田技研工業<7267>、いすゞ自動車<7202>、三菱自動車<7211>、マツダ<7261>等である。特に日産グループとの取引が多く、2位はASSA ABLOY ABからのカーアクセス・セキュリティ事業取得に伴いVW向けとなっている。地域別ではアジアの寄与が大きく、売上の40.7%、営業利益では北米が55.9%、アジアが54.9%を占める。一方日本は売上の16.6%にとどまり、営業損失を計上している。
3. セキュリティ機器事業
セキュリティ機器事業は売上高の91.1%が国内であり、2019年3月期上期の売上の内訳は、住宅玄関用電気錠などの住宅・産業用ロック部門が75%、コインロッカーなどのロッカーシステム部門が25%となっているもよう。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 岡本 弘)
《HN》
提供:フィスコ