貸借
証券取引所が指定する制度信用銘柄のうち、買建(信用買い)と売建(信用売り)の両方ができる銘柄
株価20分ディレイ → リアルタイムに変更

7182 ゆうちょ銀行

東証P
1,675.0円
前日比
+26.0
+1.58%
PTS
-円
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
18.1 0.64 2.99 0.83
時価総額 6595億円
比較される銘柄
日本郵政, 
かんぽ生命, 
三菱UFJ

銘柄ニュース

戻る
 

【FISCOソーシャルレポーター】個人投資家レインボー氏:負けトレードの教訓(4)その情報を知っているのはあなただけ?


以下は、フィスコソーシャルレポーターの個人投資家レインボー氏(ブログ「専業主夫トレーダーになりました。」を運営)が執筆したコメントです。フィスコでは、情報を積極的に発信する個人の方と連携し、より多様な情報を投資家の皆様に向けて発信することに努めております。

----

※2016年1月4日13時に執筆

あけましておめでとうございます。
2016年もみなさんに少しでも参考になるような経験談を伝えられたらと思います。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。

前回の負けトレード以降、家庭の事情で仕事を辞めることになり、せっかく仕事を辞めたのなら、少しの間はその時にしかできないことをやろうと思って、デイトレーダーを始めました。
ダメなら大人しく仕事を探すだけの話なので。
専業トレーダーになるために仕事を辞める方も多いと思いますが、そのような方とは比べようがないほどプレッシャーがなかったように思います。
先に仕事を辞める理由があったわけですから・・・。

とはいっても、これまでの負けトレードの話から分かる通り、トレードで結果が出ていたわけもなく・・・。
というかやられてばかり。
残っていた資金は100万円弱。これでトレード資金と生活費を捻出しなければいけない状況でしたが、
夜にアルバイトをして昼間はトレードという、自分にとっての第一歩がスタートしたわけです。

勝算は?うーん・・・。冷静に考えるとかなり薄かったように思います。
それでも、こういう新しいことを始める時って、根拠のない自信にあふれていますよね(笑)
兼業では勝てなかったけど、専業でやれば勝てるはずって思いの中、結局兼業時代と同じように、じりじりと資産を減らして、少しずつ焦りを感じ始めていました。

今回は第一生命<8750>のリバランスに絡んだ話。
ちょうど郵政グループ3銘柄(日本郵政<6178>、ゆうちょ銀行<7182>、かんぽ生命<7181>)も2015年末に大型リバランスがあり、旬の話かもしれません。
得られた教訓は、
「自分が知っている情報は当然のようにみんなも知っている。先回りに要注意。」
です。

専業トレーダーとしても結果は全く出ず・・・。
行き詰りながら、トレードを休んでは、また復帰して、でも、勝てなくて・・・。
もどかしい日々が続いた頃。

大型上場として注目を浴びた第一生命に、引けでリバランスが入るという情報を見つけました。
その日は2010年5月28日。
前月にはMSCIリバランスの買い需要があって、その時は堅実に上げた模様。
この日はTOPIXリバランスの日で、同じように買いが入るとのことでした。
「先月も上げたんだから、今月も同じように終値は高くなる。」
リバランスがどういう動きになるかなど全く知識はなく、ただ、「買われる」という情報だけを信じて、買い目線でいました。

最後の最後まで買いは我慢し、引け前に少し上げてきたところで、
きた!!
という思いで、残っている余力を全て第一生命の買いに向けました。
その当時、信用建の余力は一度使うと翌営業日まで回復しない時代。
残っていた信用建余力+現物でも買って、二階建て。
おそらく13枚ほど買った記憶があります。
ぐっと上がったところ152,000円近辺で買い、その後下がった場面でどんどん追加。
平均151,500円程度だったと思います。

そして・・・。
リバランス特有の荒い値動き。
板画面を見ていると引けまで粘るという気持ちが折れそうだったので、引け成り注文を出して、僕は強い意志でパソコンから離れました。
部屋を出て、引け5分後くらいに戻ってきます。

僕の中では上がることしか頭にありませんでした。
その当時フル板などもなかったように思います。
引けでどんな注文が入っているかなど確認もしていませんでした。
引けで2,000円でも上がれば、3万円弱の利益。
その日の高値は154,800円。
この高値だって抜くことも考えられる。もしかしたら、5万円近い利益になるかも・・・。
50万円ほどで資金を運用していた自分には大きすぎる利益になる・・・、予定でした。

部屋のドアを開けて、まず目に入ったのが、板のない板発注画面。
株価は大きく動いたようです。
そして、終値を確認すると・・・。

148,100円・・・。

この時はさすがに意味が分かりませんでした(笑)
リバランスで買いが入るんでしょ?
ちゃんとした情報でしょ?
え、なんで急落してるの・・・。

恐る恐る収支を計算すると、5万円弱の損失。
自分の資産が一瞬で10%減りました。
さっきまで5万円増えるはずって喜んでいたのに、
その逆の出来事が、今目の前に起こっている・・・。
しばらく呆然として、立ち尽くしてしまったことをよく覚えています。

反省すべきことは、まずはリバランスというものがどんなものか何もわからないのに、ただ馬鹿正直に買ってしまったこと。
そして、絶対に上がると信じて疑わずに、全力でインしてしまったこと。

前回のテークスグループ(現 東京衡機<7719>)の話とは違って、今回は思惑的なものではなく、たしかな情報だったのは間違いありません。
ですが、それだけ大きな情報であれば、ずっと前から知れ渡っている情報で、機関投資家は当たり前、個人投資家ですらずいぶんと前から知っているはずの情報だったのです。
当日に気付いているようでは遅すぎるわけです。先回りで買われているという発想が全くなかったため、手痛い損失を負うことになってしまいました・・・。

----

執筆者名:レインボー
ブログ名:専業主夫トレーダーになりました。

《NO》

 提供:フィスコ

株探からのお知らせ

    日経平均