貸借
証券取引所が指定する制度信用銘柄のうち、買建(信用買い)と売建(信用売り)の両方ができる銘柄
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7039 ブリッジ

東証G
1,662円
前日比
+6
+0.36%
PTS
-円
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
9.8 1.45 2.11 118
時価総額 62.6億円
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RPA
決算発表予定日

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【杉村富生の短期相場観測】 ─月並みだが、「森を見ず、木を見よ」の投資戦術が有効!


「月並みだが、『森を見ず、木を見よ』の投資戦術が有効!」

●日経平均株価、NYダウは目先の高値を形成?

 7~8月相場は基本的に、高値もみ合いの展開だろう。 日経平均株価は2万3178円、 NYダウは2万7572ドル(ともに、6月8日の終値ベース)で目先の高値を形成した可能性がある。したがって、当面は個別物色(森を見ず、木を見よ!)の投資戦術が一段と有効となる。すなわち、銘柄勝負である。

 外部環境ではトランプ大統領の再選戦略に狂いが生じ、安倍政権の求心力(支持率)が低下している。トランプ大統領の支持率は、民主党のバイデン候補と15ポイント以上の差がある。やはり、失業率の高止まりが痛い。このままでは現職が敗れたカーター、フォード、ブッシュ(父)氏に続き、4人目(戦後)の不名誉な大統領になろう。

 劣勢を挽回するために、より過激な行動に走る可能性がある。就労ビザの一部発給停止、ドル安誘導(?)、中国に対する強硬姿勢などがそうだ。IMF(国際通貨基金)によると、コロナショックによって、世界の2020年のGDP成長率はマイナス4.9%、1300兆円の“富”が失われる、という。

 政治のゴタゴタはそれに拍車をかける。もちろん、人気取りのための施策(1兆ドルの社会資本投資、日本は第1次~第2次の補正予算に200兆円を投入)は期待できる。日本の場合、真水部分の投資額は「景気対策の1%効果」と称されるGDPの1%(5兆円)の11倍(61兆円)に達する。

 これが株価を下支えるだろう。為替には円高圧力がかかっている。朝鮮半島、香港情勢、中国の海洋進出、インドとの軍事衝突)などの地政学上のリスクがある。この結果、主軸株は手掛けづらい。それに、外国人、先物の影響を受けすぎる。

●主軸株を避け、小物の材料株にマトを!

 一方、物色テーマはどうか。ポストコロナの世界ではデジタル化(ITの活用)があらゆる分野において、一気に進むだろう。産業構造、生活スタイルは激変する。21世紀に入って、国際的なトレンドだったグローバリゼーション、ボーダーレス、自由貿易の流れは修正を余儀なくされる。国境の復活は深刻な人手不足を誘発する。

 製造業ではロボットの導入、省力化が加速し、サービス業(小売り)ではキャッシュレス無人店舗の必要性が高まる。AI(人工知能)はごく日常的に使われるようになる。DX(デジタルトランスフォーメーション)5G(次世代通信網)は社会インフラの一部となろう。

 特に、医療、行政の分野でのIT化は急務だ。厚生労働省は「2年以内に医療改革を行う」と明言、総務省は「スーパーシティ構想の実現」を急いでいる。

 キーウェアソリューションズ <3799> [東証2]はNEC <6701> が5位の大株主にいる。NEC系のシステムインテグレーターだ。医療ICTに強い。電子カルテ、臨床検査・病理検査システムのほか、院内感染監視システム「Medlas-SHIPL」を有する。好業績だし、PERは16倍と出遅れている。

 このほか、テレビ会議システムのブイキューブ <3681> 、5G関連の多摩川ホールディングス <6838> [JQ]、インサイドセールスを手掛けるブリッジインターナショナル <7039> [東証M]、電子認証のGMOクラウド <3788> 、物流のIT化を担うユーピーアール <7065> [東証2]などに注目できる。

2020年6月26日 記

株探ニュース

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