ユーシン---国内・中国・欧州が堅調、想定以上の推移
ユーシン<6985>は、キーセットやキーレスシステムなど自動車電装品製造を主力としている。自動車部門、産業機械部門、住宅機器部門を3本柱としてグローバル展開。産業機械部門では各種計器類やハーネス、スイッチなどを手掛け、住宅機器部門では住宅やホテル、ビル用の錠やスマートエントリーなどに取り組んでいる。
海外ではアメリカをはじめ、インド、タイ、マレーシア、中国、台湾、そしてヨーロッパのハンガリー、メキシコなどに生産・販売の拠点を確立。その結果、GMグループ、フォード、オペル、フォルクスワーゲン、BMWはもとより、マルチ・スズキ、第一汽車グループといった、今後の市場拡大が期待される新興国の主要メーカーへの販売も着実に増えつつある。
2015年11月通期の業績予想は、売上高で前期比2.6%増の1,600億円、営業利益で同62.6%増の50億円が見込まれている。国内・中国・欧州が堅調で、第2四半期累計では売上高が前年同期比7.7%増の824.94億円、営業利益が同86.7%増の19.66億円と期初予想を上回っての着地となった。なお、通期予想は変更されていない。
PBRは0.53倍と1倍を下回る。5月には発行済み株式数の20%に当たる自社株を消却すると発表。金額ベースでは約50億円分に相当する。引き続き自社株買いは継続されるなど、積極的な株主還元策も評価されている。
《SF》
提供:フィスコ