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6927 ヘリオスTH

東証S
470円
前日比
-16
-3.29%
PTS
-円
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
4.3 0.56 5.32 293
時価総額 107億円
比較される銘柄
ウシオ電, 
遠藤照明, 
オリジン
決算発表予定日

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ヘリオステクノ Research Memo(5):主力の製造装置事業と人材サービス事業で前期比増益を確保


■業績の動向

2. 事業セグメント別動向
(1)ランプ事業
ランプ事業は売上高3,621百万円(前期比1.8%増)、営業利益105百万円(同19.7%減)と増収減益となった。

収益の中核となっているMLS(露光装置用光源ユニット)の光源ランプの売上高が順調に伸びた。LEDを含む一般照明用ランプは前期比横ばいで推移した。プロジェクターランプは更新需要を対象としているが、背面投射型プロジェクターの現存数の減少で減収トレンドが続いており、2017年3月期も減収となった。

ランプ事業のなかで成長が続くMLSの光源は、2017年3月期の売上高は721百万円となり前期比21.6%の増収となった。前述のように、ヘリオス テクノ ホールディング<6927>はMLS用光源を国内トップの露光装置メーカーに供給しており、そこから国内外の液晶パネルメーカーに納入されている。MLS用光源については、今後も成長が継続すると期待される。理由は、露光装置の累積出荷台数が増加し、更新需要がここから加速していくみられるためだ。

(2)製造装置事業
製造装置事業は、売上高9,862百万円(前期比47.4%減)、営業利益1,488百万円(同19.2%増)と、大幅減収ながら増益で着地した。

売上高の減収の要因は、前期にあった一過性の超大型の中古機装置移設案件の反動減だ。前期の超大型案件は売上高が11,700百万円と、1つの案件としては異例の大きさだった。この案件を除外して比較すると、実質的には39.6%の大幅増収だった。一方、この案件は利益貢献が非常に小さく、前期の営業利益押し上げにはほとんど貢献しなかったとみられる。今期は液晶の配向膜製造装置やHRP等が売上を伸ばしたほか、消耗品のフレキソ版の黒字化等で、営業利益は前期比増益となった。

2017年3月期は、フレキソ印刷機(配向膜製造装置を含む)は3,131百万円と高水準を維持したが前期比較では減収となった。プラントは前期の特殊要因を除くと前期比1.6倍と大幅に増加した。新規装置(HRP)は、高精細インクジェットプリンターが10数台の出荷となり、前期の25百万円から2017年3月期は865百万円に大幅に増加した。その他も保守・メンテ・改良工事や消耗品の販売で前期比21.2%の増収となった。

(3)人材サービス事業
人材サービス事業は売上高3,656百万円(前期比5.6%増)、営業利益181百万円(同44.9%増)と増収増益となった。

技術者派遣・設計請負については、地域密着型事業を展開しているため、スタッフの質向上、顧客ニーズにあった対応を行い、営業強化を図ったことが功を奏して増収につながった。また、製造派遣については派遣者数の増加に努めた。人材獲得経費の高止まり等による費用増加を吸収して、営業増益を達成した。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)

《MW》

 提供:フィスコ

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