トヨタは最高値圏で売り買い交錯も頑強、ＥＶ戦略評価に加え足もとの円安が追い風

　トヨタ自動車<7203>は売り買い交錯も頑強な値動きで目を引く。新たなＥＶ戦略を打ち出したことが海外投資家の高評価を獲得し、同社の株価は今年に入ってから上げ足が鮮明で、最高値街道を走る展開が続いている。売買代金もレーザーテック<6920>やソフトバンクグループ<9984>などと並んで上位に食い込むことが多くなった。足もとでは外国為替市場でドル買いの動きが強まっており、１ドル＝１１４円台後半の推移とドル高・円安に振れていることから、輸出採算向上の思惑も買いの根拠となっている。同社の２２年３月期通期想定為替レートは１ドル＝１１０円と実勢よりも４円以上円安に設定されている。

出所：MINKABU PRESS