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証券取引所が指定する制度信用銘柄のうち、買建(信用買い)と売建(信用売り)の両方ができる銘柄
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6798 SMK

東証P
2,606円
前日比
-118
-4.33%
PTS
-円
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
0.53 3.84 5.95
時価総額 188億円
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SMK Research Memo(5):部品メーカー側から創出する新たな市場で更なる成長へ


■今後の見通し

(2)中長期的な成長戦略

SMK<6798>では中期経営計画を対外的に発表していないが、部品メーカーとして完成品メーカー側の意向に沿った対応をするだけでなく、新たな市場に積極的に挑戦していく意向のようだ。こうした同社の強い思いは、90周年を迎えた2015年から掲げている新しい経営戦略スローガン「Creative Connectivity」として表した。部品から始まり広がっていく「Challenge」、独創的なアイデアを創り出す力となる「Creativity」、アイデアを実現する「Solutions」の3つがその根幹を成す。完成品メーカーのニーズに柔軟に対応することに加え、同社のコア技術のもと積極的に新しい挑戦を続け、部品メーカーだからこそできる新しい取り組みで持続的に成長するという戦略を描いている。

実際にその成果も出てきた。その1つがスロバキアのLogomotion, s.r.o.と設立した合弁会社による、モバイル決済市場への参入だ。新興国を中心に普及している格安スマホにはモバイル決済機能がないことに着目し、microSD Cardスロットを使ってスマートフォンに決済機能を付与する新製品を投入する。最終的な契約には至っていないものの、複数の商談を進めており、2017年3月期第4四半期頃から業績に寄与する可能性もある。そのほかにもIoT時代に向けた産学官連携に参画するなど部品メーカーに捉われない取り組みを加速化している。

生産性を向上させ経営を効率化する地道な取り組みにも余念がない。開発・設計の初期段階で問題を落し込むフロントローディングや、世界各国にある設計拠点での効率的なトランスナショナル開発体制の確立など、収益力を高めるための対策も今後継続する。現地のニーズは現地で吸い上げマーケットイン型の製品開発を強化、さらに現地での生産も強力に進めることで、ワールドワイドに展開する強みを最大限に生かしていく方針だ。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 香川 大輔)

《NB》

 提供:フィスコ

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