貸借
証券取引所が指定する制度信用銘柄のうち、買建(信用買い)と売建(信用売り)の両方ができる銘柄
日経平均株価の構成銘柄。同指数に連動するETFなどファンドの売買から影響を受ける側面がある
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6758 ソニーグループ

東証P
12,985円
前日比
+55
+0.43%
PTS
13,006.5円
14:59 03/29
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
17.3 2.18 0.65 11.61
時価総額 163,771億円
比較される銘柄
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【北浜流一郎のズバリ株先見!】


「業績好調を素直に評価」

●個別企業の業績に関心シフト

 10月の月足チャートは陽線で終わってくれた。素直に喜びたい。株が上がると、当然のように思えるばかりか、上がり方が足りないなどと不満さえ抱いてしまうことが多い。現状もそうなりがちだが、それはもちろん贅沢というものだ。

 8~9月は絶不調、東京市場の再起は最早ないとの見方が大勢を占めていたほどだったのだ。そこから明らかに浮上に転じているのは、安堵この上ない。再び資金が増えやすい状況となっているからだ。

 幸い、減速基調が鮮明となっている中国経済についての一方的な悲観論も勢いを緩めてきた。米国の利上げ観測については年内実施と年明け3月実施説のせめぎ合いが続いていて、どちらに軍配が上がるか市場は形勢を読むのに必死になっているが、私は年内実施でよいという見方だ。

 それに幸いなことに東京市場は、米国の利上げがいつになるかよりも、個別企業の業績により関心を向けつつある。

 日々相次いで発表される4-9月期決算を見ると、好調なところが多く、上方修正企業も少なくない。そして、それらのほとんどは買い直されつつある。直近の例では、日本調剤 <3341> 、アイチコーポ <6345> 、OLC <4661> 、パナソニック <6752> 、帝人 <3401> などだ。

●「一人っ子」廃止で中国関連をチェック

 注目されるのは、前期決算や4-6月期決算が発表された時には、好業績でも発表直後、株は速攻で売られてしまうことが多かった。しかし、今回はそうなるケースが少なくなっている。

 この違いはどこから生じているのか。株価水準だ。前期決算や4-6月期決算の発表時点では、株価水準が高く、高値警戒感から売りが出やすかった。しかし、いまは9月の安値から立ち上がってまだ1ヵ月。多くの銘柄が下落の半値戻りも達成していない。このため、戻り売りが少なく、業績好調を素直に評価する動きになっていることになる。

 それに株価支援材料も次々と出現、買い手掛かりとなってくれている。中国の一人っ子政策の廃止。これももちろんその一つ。関連株のさらなる高値が見込める。

 そこで注目銘柄も、それらの中から、花王 <4452> 、ユニチャーム <8113> 、ピジョン <7956> 、三洋化 <4471> などになる。東証2部の瑞光 <6279> [東証2]も加えておきたい。紙おむつ製造メーカー首位だからだ。

 ベビー用品関連株以外にも目を向けておくと、OLC、ソニー <6758> がある。新興市場銘柄ではスマホを使った集客・販促支援に強いアイリッジ <3917> [東証M]が魅力的だ。

2015年10月30日 記

●北浜 流一郎(株式アドバイザー)
慶応大学商学部中退後、コピーライター、週刊誌記者、作家業を経て株式アドバイザーへ。マネー誌、証券紙などの株式欄を担当し、ラジオ番組でも活躍。

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