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6730 アクセル

東証S
1,680円
前日比
-40
-2.33%
PTS
-円
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
11.6 1.47 4.29 11.62
時価総額 188億円
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決算発表予定日

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アクセル Research Memo(4):第3四半期は入替需要で業績は回復トレンド、第4四半期は計画据え置き


■今後の見通し

(1) 2017年3月期見通し

アクセル<6730>の2017年3月期の業績は、売上高が前期比11.3%増の10,000百万円、営業利益が同22.8%増の300百万円、経常利益が同36.0%増の300百万円、当期純利益が同75.6%増の200百万円と期初計画を据え置いている。第2四半期まで会社計画を上回るペースで推移し、第3四半期についても年内に撤去対象となるパチンコ機の入れ替え需要が発生するため、業績面は回復トレンド続くと見られるが、第4四半期の市場動向が不透明なことから、計画を据え置いている。

業績計画の前提として、2017年3月期の遊技機器販売台数は自主規制導入の影響により、前期比40万台減の250万台(内訳は、パチンコが40万台減の150万台、パチスロが横ばいの100万台)に落ち込むと見ている。また、グラフィックスLSIのリユース率については2016年3月期の約26%から2017年3月期は約34%まで上昇する見込みだ。これは「AG4」の累計販売数量が約500万個となり、リユース品の潜在供給量が拡大していることに加え、遊技機器メーカーがコスト削減のため、リユース品の採用を積極化していることが背景にある。

こうした市場環境から、同社のグラフィックスLSIの販売数量は前期比12万個減の約96万個と約1割減となるが、市場シェアは前期の51%から58%に上昇する見込みとなっている。これは同社のグラフィックスLSIを搭載する遊技機器の販売シェアが上昇することによる。また、金額ベースでは前期比約7%減の6,500百万円と、数量ベースよりも減少率が小幅にとどまる見通し。「AG5」の構成比率が前期の40%から75%に上昇することに加えて、2017年3月期下期より周辺部品も実装した基板モジュール品での販売もスタートすることが要因となっている。基板モジュール品の販売単価は、LSI単品販売と比較して約1.5倍となる。2017年3月期の基板モジュール品の販売比率は5%程度を計画しているが、今後はさらに高めていく計画となっている。なお、9月末のグラフィックスLSIの受注残は32万個で、下期計画の49万個に対して65%の水準に達している。

一方、遊技機器向けのその他製品は前期比で約2倍増となる3,400百万円程度を見込んでいる。けん引するのはメモリモジュールとなる。従来は特定顧客向けのカスタム仕様品であったが、他社製グラフィックスLSIに対応可能で、かつ従来よりも低コストな汎用メモリモジュールを開発、製品化したことによって、顧客数並びに採用機種が2017年3月期下期から増加する。顧客数に関しては今期で2~3社増加する見込みで、2018年3月期以降さらに拡大していく計画となっている。

売上総利益は前期比2.5%減の4,000百万円となる見通し。販売構成比の変化により売上原価率が前期比5.7ポイント上昇するため、売上総利益では若干の減益となる。販管費については、研究開発費が前期並みの水準となるが、その他の経費削減を推進することで前期比4.1%の減少を見込んでおり、この結果、営業利益ベースでは前期比22.8%増と水準は低いながらも2期ぶりの増益を予想している。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)

《HN》

 提供:フィスコ

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