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証券取引所が指定する制度信用銘柄のうち、買建(信用買い)と売建(信用売り)の両方ができる銘柄
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6727 ワコム

東証P
580円
前日比
-16
-2.68%
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単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
22.8 2.13 3.45 10.30
時価総額 882億円
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ワコム Research Memo(1):自社ブランド製品と部品のOEM供給を車の両輪として、持続的成長を目指す


ワコム<6727>はペンタブレットの世界トップメーカー。クリエイターや愛好家を対象とするクリエイティブ市場では世界シェア約90%を誇る。自社ブランドでペンタブレット製品を販売するブランド製品事業と、電子ペンのコンポーネントをタブレット(PCタイプ)等の完成品メーカー向けにOEM供給するテクノロジーソリューション事業が2本柱となっている。

同社は2016年3月期から2019年3月期までの中期経営計画「SBP-2019」に取り組んでいる。ブランド製品事業の成長戦略は、クリエイティブビジネスでは3Dデザインなどを切り口にユーザーベース拡大を狙うほか、コンシューマビジネスでは新たなデジタル文房具市場の創出、ビジネスソリューションではデジタルサインの活用、などで販売を伸ばす方針だ。2019年3月期のセグメント業績は売上高75,300百万円、営業利益16,640百万円を計画している。4年間の年平均成長率(CAGR)は、売上高で14.6%、営業利益で29.2%。

テクノロジーソリューション事業の成長戦略のキーワードは「パートナー」だ。EMR技術やAES技術を活用してスマートフォンやタブレットの市場でパートナー企業を拡大していくほか、同社が提唱するデジタルインク「WILL」を活用してデジタルステーショナリーコンソーシアムを設立し、新たな市場創設を目指すことなどが掲げられている。2019年3月期のセグメント業績は売上高43,700百万円、営業利益5,790百万円を計画しており、4年間のCAGRは、売上高で9.6%、営業利益で5.9%となる。

中期経営計画「SBP-2019」でもう1つ注目されるのは、組織体制の変更だ。地域別責任体制から事業ユニット別責任体制へと大きく変更した。総額70億円を投じ、3年がかりで進めてきたグローバルIT投資が2017年3月期(2016年4月?2017年3月)中に完了の見込みだ。グローバルバリューチェーンとビジネスITインフラの完成で組織変更がより効率的にワークし、売上拡大と費用抑制の両面で、直接・間接に各事業ユニットの成長をサポートしていくものと期待される。

■Check Point
・クリエイティブ・ペンタブレット市場において90%近い世界シェアを有する
・19/3期において売上高1,200億円、営業利益144億円、ROE20%以上を目指す
・コンソーシアムの設立によってデジタルインクのグローバルな普及を目指す

(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)

《HN》

 提供:フィスコ

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