貸借
証券取引所が指定する制度信用銘柄のうち、買建(信用買い)と売建(信用売り)の両方ができる銘柄
日経平均株価の構成銘柄。同指数に連動するETFなどファンドの売買から影響を受ける側面がある
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6645 オムロン

東証P
5,411円
前日比
+19
+0.35%
PTS
-円
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
710 1.41 1.92 7.11
時価総額 11,160億円
比較される銘柄
三菱電, 
ファナック, 
日立

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サンワテクノス Research Memo(5):2017年3月期開始の事業、半期で商談規模25億円と成長を期待


■中期経営計画『Challenge 1500』の進捗状況

(3)『グローバルSCMソリューション事業』の進捗状況

a)事業の概要
グローバルSCMソリューション事業は今中期経営計画からスタートしたが、その布石は前中期経営計画において打たれていた。前中期経営計画『JUMP 1200』の重点施策の1つである「グローバルロジスティック機能の拡充強化」がそれに当たる。事業の目的は、サンワテクノス<8137>の13の海外現地法人がそれぞれ保有する物流倉庫やロジスティクスのノウハウを生かして顧客に有料でサービスし、収益を上げるとともに商機拡大につなげようというものだ。具体的なあり方としては様々なものが考えられるが、一例を挙げれば以下のようなものだ。ある顧客からの注文に応じて商品を配送する際、注文を受けた商品に加えて、顧客が同時に必要としているものを、同社のカタログ品/非カタログ品を問わず、一緒に配送するというケースだ。同社は各商品についてマージンを得て、あくまで収益事業としてこの事業を運営していく方針だ。

b)事業の進捗状況
グローバルSCMソリューション事業がスタートして半年間が経過したが、これまでは顧客にこのサービスの存在を周知することに重点が置かれてきた。その結果、安川電機やオムロン<6645>といった大口取引先を中心に、事業・サービスの存在がかなり浸透してきたようだ。2017年3月期第2四半期の実績では、商談規模が約2,500百万円になったもよう。取扱商材は事業の性質上、電子部品が中心となっているとみられる。

取扱高からは順調に事業が進捗しているように見えるが、同社自身は現状にはまだ満足しておらず、改善点は大きいとしている。現状は本社内の国際営業部が商材の調達から物流の実際までをコントロールしている状況のようだ。グローバルSCMソリューション事業の理想形は、各海外拠点が各地域の特性やロジスティクスのノウハウを生かして、主体的にサービスを展開する体制の確立だ。国際営業部が采配をふるう現状は、そうした理想形にはまだ遠く、今後も人材の拡充やノウハウや業務マニュアルの蓄積が必要だというのが同社の自己採点だ。

弊社では2017年3月期第2四半期の取扱高の実績を素直に評価してよいと考える。また、グローバルSCMソリューション事業の収益ポテンシャルは、当初推測していたよりも大きくなる可能性があると考えている。グローバルSCMソリューション事業もまた、エンジニアリング事業同様、ビジネスモデルの本質は顧客のアウトソースニーズを取り込む点にある。顧客側からすれば、物流や部材調達であるグローバルSCMソリューション事業のほうが(都度、検討が必要なエンジニアリング事業に比べて)より活用・発注しやすいと思われる。今後の成長の推移を見守りたい。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)

《HK》

 提供:フィスコ

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