C&Gシステムズ---第3四半期累計決算は減収減益で着地、通期では増収増益を見込む
C&Gシステムズ<6633>は11月11日に2016年12月期第3四半期累計(2016年1~9月期)決算を発表。売上高が前年同期比1.8%減の32.31億円、営業利益が同16.9%減の3.34億円、経常利益が同17.1%減の3.57億円、四半期純利益が同29.3%減の1.90億円で着地した。
金型製造事業は増収増益となったものの、主力のCAD/CAMシステム等事業が減収減益となり、全体でも減収減益を余儀なくされた。CAD/CAMシステム等事業は、国内で金型用CAD/CAMシステムの販売が堅調だったほか、保守売上も底堅く推移。だが、韓国の市況悪化やタイの情勢不安などにより海外でのCAD/CAMシステム販売が苦戦、人員増による販売管理費の増加、海外子会社業績の円換算時における円高の影響なども収益の圧迫要因となった。一方、金型製造事業は伸長。円高の影響を受けながらも、第2四半期までの北米自動車産業向けの受注が好調で、売上・利益とともに拡大した。
2016年12月期通期は売上高が前期比2.0%増の44.00億円、営業利益が同0.8%増の4.60億円、経常利益が同2.1%増の5.00億円、当期純利益が同3.0%増の3.20億円を見込む。なお、中長期事業方針では、国内CAD/CAMシステムの維持・拡張と成長する海外CAD/CAM市場の取り込みを進めるともに、次世代収益源として新事業を育成することにより、2015年12月期を起点とした2020年12月期までの売上高平均成長率5.0%を目指す。また2020年12月期に経常利益率を20.0%、ROEを15.0%以上に引き上げる計画である。
《TN》
提供:フィスコ