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6630 ヤーマン

東証P
1,005円
前日比
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PTS
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23:27 03/29
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
58.2 2.14 0.90 0.87
時価総額 586億円
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新年“初笑い”を呼ぶ「お年玉8銘柄」 <新春特別企画>


―活躍期待の好業績・中小型株を狙え!―

 2018年の株式市場が4日からスタートするが、昨年末は模様眺めムードが強まるなか、狭いレンジでの推移となった。ただ、個人投資家をはじめとする待機資金が高水準にあるうえ、好業績期待から中長期的な先高感は根強い。仮に年明けに大型株に対する停滞感が続いたとしても、好業績の中小型株に対する物色人気は継続する可能性が高いだろう。そこで、2018年にさらなる活躍が期待される好業績の中小型株に焦点を当てた。

(1) 中小型“特選4銘柄” 【東証1部編】

●ビックカメラはEC、インバウンドが好調

 ビックカメラ <3048> は、第1四半期(9-11月)の単体売上高が前年同月比10.7%増と順調な滑り出しとなった。デジタルカメラやオーディオが好調だったほか、需要が回復傾向にあるテレビも伸長した。注目はEC(電子商取引)とインバウンド需要で、ECでは「ネットで注文 店舗で受け取り」サービスの受注件数が増加するなど、オムニチャネルの推進が奏功し2ケタ増を継続したもよう。インバウンドでは美容家電や医薬品、化粧品などが好調だった。

 会社側では18年8月期に連結営業利益250億円(前期比14.4%増)を見込むが、ECとインバウンドの見通しが保守的との見方が強い。7月に新設した物流センター稼働と物流拠点統合効果なども期待でき、続く19年8月期も連続最高益更新へと向かいそうだ。

●CKDは省人化投資、半導体設備投資増強の恩恵を享受

 CKD <6407> は、主力の機器部門の好調が続く。2017年10月30日の第2四半期累計(4-9月)決算発表時に、18年3月期業績予想を上方修正し、連結営業利益を116億円から118億円(前期比23.2%増)に引き上げた。機器部門が牽引役となっており、省人化投資関連では、ロボットや工作機械に組み込まれる空圧機器の需要が好調なほか、半導体設備投資関連では、半導体製造装置に組み込まれる同社の空圧機器および流体制御機器がDRAMや3D-NANDの領域でシェアを伸ばしている。

 今後も省人化投資や半導体設備投資の増強による恩恵を受ける見通しで、18年3月期営業利益は会社予想を上振れるとの見方が強い。また、19年3月期も増益基調は継続するとみられ、連続で過去最高益更新の可能性が高い。

●ヤーマンはインバウンド、越境EC好調で収益高水準が続く

 ヤーマン <6630> は、高水準の利益率を確保しつつ高成長を確保している点に注目したい。12月14日に発表した第2四半期累計(5-10月)連結決算は、営業利益が33億1200万円(前年同期比43.2%増)で売上高営業利益率は27.2%(同5.7ポイント増)だった。店販部門で免税店向けの好調が続いているほか、海外事業で中国向け越境ECも大幅増が継続し業績を牽引している。自社開発製品の「RFボーテシリーズ」(ラジオ波を使った美顔器)や輸入商材が拡大していることに加えて、インフォマーシャル関連がテレビからWebへシフトしたことで広告費が抑制されたことも寄与した。

 18年4月期営業利益45億7700万円(前期比30.7%増)は保守的との見方が強く、19年4月期も2ケタ増益が期待されている。

●アンリツは5GだけでなくIoT・車載向け計測器など牽引役が多彩

 アンリツ <6754> は営業利益の回復に注目したい。10月30日に発表した第2四半期累計(4-9月)の連結営業利益は5億7300万円(前年同期比34.1%減)だったが、18年3月期通期では同44億円(前期比3.9%増)を見込む。牽引役となるのは、LTE-Advanced Proへの投資の顕在化や5G/IoT開発案件の具体化などモバイル向け計測器の需要本格化。会社側ではLTE-A Pro向け需要が18年3月期第3四半期(10-12月)以降、5G向け需要が第4四半期(1-3月)以降に本格的に立ち上がると予想。

 また、IoT向けの近・中距離無線通信の品質測定ソリューションや、車載向けV2X通信・衝突防止レーダーなどの品質測定ソリューションも拡大が期待でき、19年3月期も業績回復基調は継続しそうだ。


(2) 中小型“特選4銘柄” 【東証2部・新興市場編】

●トリケミカルはニッチな分野で高成長中

 トリケミカル研究所 <4369> [JQ]は、ニッチな分野で高成長を遂げている点に注目したい。同社が手掛けているのは、半導体製造に使われている特殊ガスなどの高純度化学薬品で、DRAMなどメモリーメーカー向けに強みがある。

 11月30日に発表した第3四半期累計(2-10月)単独決算は、営業利益は11億7400万円(前年同期比77.6%増)となった。スマートフォンやデータセンターに使われる高機能DRAM向けや6月から本格化したファウンドリーの10ナノ設備向けが好調。18年1月期通期の営業利益予想15億6000万円(前期比59.7%増)は据え置かれたが、上方修正の可能性が高い。同社では17年3月に中期経営計画を策定し、20年1月期営業利益を21億3000万円を見込んでいるが、前倒し達成にも期待が持たれている。

●芝浦電子は旺盛な需要を背景に中期的な収益拡大に期待

 芝浦電子 <6957> [JQ]は主力のサーミスタ製品の旺盛な需要を背景に、中期的な収益拡大が期待できる。サーミスタ製品は製品内部の温度変化を感知し、製品内の電気の流れを調整する半導体の一種。自動車や空調機器、家電製品、情報機器などで使用されている。足もとはこうした搭載生品の増産を受けて業績は好調に推移しており、11月10日に発表した第2四半期累計(4-9月)連結営業利益は従来予想の12億5000万円を上回り15億3000万円(前年同期比42.2%増)で着地した。

 これを受けて18年3月期通期営業利益予想を26億5000万円から30億円(前期比25.3%増)に引き上げたが、全方位的な需要増加が続いていることから、再上方修正の可能性は大きい。また、上期に福島工場の改修、下期には東北工場の増床工事完成で、中期的には増産による成長が期待できそうだ。

●エムジーホームはマンション販売の好調継続に期待

 エムジーホーム <8891> [東証2]は、上期の業績好調から18年3月期通期業績予想の上方修正が期待できる。11月10日に発表した第2四半期累計(4-9月)連結決算は、売上高50億4300万円(前年同期比91.9%増)、営業利益4億7400万円(同4.9倍)だった。マイナス金利政策の導入や住宅取得税制の維持でマンション需要は堅調が続いており、これが牽引役となっている。また、通期予想の営業利益6億2000万円(前期比20.4%増)に対する上期営業利益の進捗率は76%に達しており、業績予想の上方修正や配当予想の増額に期待が持てる。

 さらに、19年3月期はマンション販売で200戸超の販売が予想される。19年10月の消費税率10%への引き上げを控えて駆け込み需要も期待でき、事業環境良好が続きそうだ。

●じげんは「働き方改革」で求人需要が高まり上方修正に期待

 じげん <3679> [東証M]は、求人需要の高まりで好調な業績が続く。求人や不動産など複数の領域特化型メディアの情報を統合して一括検索・応募を可能にするサイトを運営。同社はこの領域特化型のサイトをEXサイトと名づけ「アルバイトEX」「転職EX」「婚活EX」などを展開しているが、なかでも「働き方改革」を推進する企業や人手不足の企業からの求人需要が根強く、人材領域サイトが好調だ。

 11月10日に発表した第2四半期累計(4-9月)は連結営業利益が16億8100万円(前年同期比53.5%増)と大幅増益となったが、下期も人手不足を背景に良好な事業環境が続くとみられ、18年3月期通期営業利益予想の32億2000万円(前期比29.7%増)は上振れの可能性が高い。20年3月期の営業利益目標51億円以上も十分達成可能だろう。


★元日~3日、2018年「新春特集」を“24本”配信します。
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※元日に配信した北浜流一郎など5氏の「お年玉企画」は、ぜひご覧ください。


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