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証券取引所が指定する制度信用銘柄のうち、買建(信用買い)と売建(信用売り)の両方ができる銘柄
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6560 エル・ティー・エス

東証P
2,297円
前日比
+50
+2.23%
PTS
-円
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
14.9 2.94 1.31 80.94
時価総額 105億円
比較される銘柄
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決算発表予定日

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有力IPO相次ぐ、脚光浴びる「コンサルティング関連株」 <株探トップ特集>


―グローバル10兆円規模、国内は「働き方改革」対応で潜在市場開拓へ―

 コンサルティング業界からのIPOが相次いでいる。

 コンサルティング とは、顧客が抱えるさまざまな課題に対して、専門知識を活用することで解決策を示すビジネス。総合的なサービスを提供する会社がある一方で、特定の業界に特化したり、「経営戦略」「IT」「人事」「財務」などのジャンルを専門的に扱う企業も多い。クライアント側の企業にとっても、課題の細分化から専門的な助言を必要とするケースが増えており、総合的なコンサルティングを行う大手だけではなく、専門分野に特化した中小コンサルティング会社の活躍の場も広がっている。こうした企業の中には新たに上場する企業も多く、2017年に新規上場した銘柄のうち、上場に際して東京証券取引所が発表する新規上場会社概要の事業の内容に「コンサルティング」が含まれる銘柄が6社あった。今年は既に、これから上場が予定されている銘柄も含めて4社に「コンサルティング」が含まれている。

●グローバル市場に比べて成長余地の大きい国内コンサル市場

 日本におけるコンサルティング業界の市場規模は7000億円弱といわれている。ここ数年は年数%の成長となっていたことから、成熟市場になったといわれているが、一方でグローバル市場では10兆円超といわれており、潜在市場は大きい。

 一方、導入する企業にとっても、近年はコンサルティングの利用などの前向きな投資をしやすい状況にある。好業績を背景として、企業は現金・預金を積み上げており、これがコンサルティングなどへの投資に利用されることになる。

 加えて、近年ではITの活用や、働き方改革への対応など新たな経営課題も台頭している。こうした需要を取り込みつつ、コンサルティング業界の成長は続きそうだ。

●特色の強い企業などに注目

 上場しているコンサルティングの代表的なところでは、三菱総合研究所 <3636> 、ULSグループ <3798> [JQ]、野村総合研究所 <4307> 、ドリームインキュベータ <4310> 、フューチャー <4722> 、山田コンサルティンググループ <4792> [JQ]、シグマクシス <6088> 、ベイカレント・コンサルティング <6532> [東証M]、タナベ経営 <9644> 、ビジネスブレイン太田昭和 <9658> 、船井総研ホールディングス <9757> などがある。なかでも注目は、世界初の「モチベーション(=やる気)」にフォーカスし、従業員のモチベーションを高めることで収益を向上させるリンクアンドモチベーション <2170> のような特色の強い企業や、株式市場で評価が定まり切っていない、比較的最近に上場した銘柄だ。

●最近上場したコンサル関連銘柄

 昨年12月14日に上場したエル・ティー・エス <6560> [東証M]は、人工知能(AI)RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)、ビジネスプロセスマネジメントを活用した業務改善の提案を行っている。コンサルティング業界はプロジェクト単位の受注が主流だが、同社はスタッフを顧客企業に置き、長期間にわたって支援するのが特徴。足もとでは働き方改革が追い風となって受注が増加しており、第1四半期(1-3月)は営業利益7600万円で着地。18年12月期通期では同2億3000万円(前期比25.1%増)を見込む。

 また、6月22日に上場したライトアップ <6580> [東証M]は、中小・零細企業に対する総合的な経営支援やWeb活用マーケティング支援が主な事業。経営課題解決エンジン「Jエンジン」を主軸に、生産性向上施策「業務IT化」「採用・研修」と、資金確保手段「売上向上」「資金手段(士業活用)」の4つの解決策を提案している。中小・零細企業の経営者向けに年間で約600回の勉強会を開き、同社が手掛けているサービスの活用事例をきめ細かく紹介することで、中小・零細企業の経営者から支持されているのが特徴だ。

●これから上場するコンサル関連企業

 最後に、これから上場するコンサルティング関連会社を紹介したい。

 7月23日に東証マザーズ市場に上場するマネジメントソリューションズ <7033> [東証M]は、企業の手掛けるプロジェクトに対する、マネジメント支援サービスの提供が主な事業。例えば企業が新たなシステムを導入するプロジェクトに取り組む場合、その企業に対してシステム要件定義工程や、システム開発工程などの各工程における進捗予実や課題状況を可視化して管理するプロジェクトマネジメントの実行を支援するサービスを提供している。

 一方、7月27日に東証マザーズ市場に上場するプロレド・パートナーズ <7034> [東証M]は、戦略コンサルティングファームで提供されている主な経営コンサルティングをパッケージ化し、企業再生ファンドや大手・上場企業に対して成果報酬型のコンサルティングサービスを提供している。マーケティングからコストマネジメントまで財務に直結する成果を実現するコンサルタントを手掛けており、特に、ローコスト戦略のコンサルティングに強みを持っている。

 さらに、7月26日に東証マザーズ市場に新規上場するエクスモーション <4394> [東証M]では、ITコンサルティングを手掛けている。特に、自動車やロボット、デジタル機器などに組み込まれる組込みソフトの品質改善に特化したシステムコンサルティングに特徴がある。

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