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6535 アイモバイル

東証P
377円
前日比
-14
-3.58%
PTS
378.5円
14:56 04/16
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
8.3 1.40 3.58 16.65
時価総額 219億円
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ネットマーケ Research Memo(3):2018年6月期1Qもメディア事業が高成長を持続し、各利益とも大幅増益


■業績動向

1. 2018年6月期第1四半期業績
ネットマーケティング<6175>の2018年6月期第1四半期の決算は、売上高が前年同期比(前年同期は監査を受けていない)9.3%増の2,709百万円、営業利益が同44.1%増の189百万円、経常利益が同52.8%増の201百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同60.6%増の143百万円となり、各利益において引き続き大幅な増益を達成した。前年同期比での増収増益とも、もっぱら成長ドライバーであるメディア事業の伸長による。通期業績予想に対する進捗率は売上高が24.0%、営業利益が35.1%で、経常利益は第2四半期累計期間の予想253百万円に対して79.4%の進捗率となっている。

広告事業の売上高は前年同期と同水準の1,968百万円にとどまったが、全社費用111百万円を配分していないセグメント利益は前年同期比で増加し157百万円となり、セグメント利益率は前年同期比0.9ポイント改善し8.0%となった。

メディア事業の売上高は前年同期比44.4%増の740百万円、全社費用を配分していないセグメント利益は同94.3%増の144百万円と大幅に伸長した。Omiaiは2017年9月末の累計会員数を同49.1%増の248万人と順調に伸ばし、累計マッチング組数は同87.6%増となり1,121万組となった。月額サービスを利用している有料会員数は2017年9月末で44,112人となった。積極的なプロモーション投資によって会員数の増加を図るとともに、各種KPI(重要業績評価指標)を日次でチェックして様々な内部施策を打ちながらKPIを改善するオペレーション体制が構築されていることで、広告宣伝費率を一定水準に維持しながら継続的にトップラインを成長させることができており、トップラインの成長とともに収益性も向上している。

メディア事業として2015年1月より運営してきたソーシャルジョブマッチングサービス「Switch.」は、恋活・婚活マッチングサービスへの経営資源集中のため、2017年9月1日をもって、会社分割(簡易吸収分割)により、アイモバイル<6535>の100%子会社である(株)オープンキャリアに承継され、同サービスから撤退した。2018年6月期第1四半期における分離事業にかかる売上高は11百万円、営業損失は756千円で、事業分離における移転利益として8百万円を同第1四半期に計上している。

2018年6月期第1四半期末において、純資産合計は、親会社株主に帰属する四半期純利益計上に伴う利益剰余金等の増加により、前期末比149百万円増加して1,762百万円となり、自己資本比率は前期末の41.3%から48.1%へ向上した。資産合計は、売掛金が277百万円減少したこと等により同244百万円減少した。負債合計は、買掛金が304百万円減少したこと等により、同393百万円減少した。

2. 2018年6月期通期業績予想
2018年6月期通期業績の会社予想は、売上高が前期比14.5%増の11,296百万円、営業利益が同22.4%増の540百万円、経常利益が同27.2%増の538百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同25.0%増の371百万円と、引き続き2ケタ台の増収と20%台の増益を見込んでいる。広告事業では、大型案件を取り扱う特定企業との取引の見直しの影響が2017年6月期末までに解消されたことで、その他の既存クライアントを維持しながら、2017年6月期と同水準の新規クライアント獲得ペースを維持する計画であり、アフィリエイト広告代理店業界のトップを目指すことを方針として掲げている。メディア事業では、Omiaiにおいて2017年6月期と同水準の売上拡大を計画するとともに、オンラインマッチングサービスにおけるサービス領域の拡大として、2018年6月期末にデーティングアプリ「QooN」を新たにリリースすることを決定している。各利益とも通期業績予想に対して35%を超える高い進捗率を示しているが、高成長しているOmiaiからの利益を新サービス開発の投資に充てる考えであることから、通期では業績予想どおりの進捗を現時点においては想定する。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 廣田重徳)

《TN》

 提供:フィスコ

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