貸借
証券取引所が指定する制度信用銘柄のうち、買建(信用買い)と売建(信用売り)の両方ができる銘柄
日経平均株価の構成銘柄。同指数に連動するETFなどファンドの売買から影響を受ける側面がある
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6526 ソシオネクスト

東証P
4,125円
前日比
+170
+4.30%
PTS
4,120円
23:58 04/24
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
32.8 5.93 1.12 39.05
時価総額 7,371億円
比較される銘柄
村田製, 
ソニーG, 
ルネサス
決算発表予定日

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【杉村富生の短期相場観測】 ─半導体関連セクターにマトを絞る!


半導体関連セクターにマトを絞る!」

●エヌビディアには国際マネーが群がる!

 これは中・長期的な視点である。目先の小さな相場のアヤは捨てて良いと思う。それほどの大きな上昇トレンドだ。すでに、日経平均株価は1月4日のザラバ安値(2万5661円)比5691円、22.2%の急騰劇を演じている。それだけに、高値警戒感とともに、利食い売りが出るだろう。

 さらに、昨年11~12月の信用取引の高値期日が到来、アメリカの連邦債務上限(31.4兆ドル)引き上げ問題などに振り回される可能性がある。しかし、トレンドの激変を見失ってはいけない。国際情勢としては新東西冷戦構造に注目するべきだ。これは戦後の日本復興の契機になった朝鮮戦争(1950年6月勃発)に匹敵する。

 国内的には政治の安定、経済の浮上、企業経営者の意識の変化などをピックアップできる。この背景には2013年にアベノミクス、異次元の金融緩和と並行して始まった日本再興戦略、企業統治改革の効果がある。当局の「PBR1倍割れ企業」に対する是正勧告はその一つにすぎない。とはいえ、賃上げ、自社株買いが激増、増配ラッシュである。

 加えて、製造業の国内回帰、半導体中心に新工場建設、インバウンドの復調、自動車業界の増産、AI(人工知能)ChatGPTDX(デジタルトランスフォーメーション)などのイノベーションの波が押し寄せている。為替は1ドル=140円前後の円安だ。輸出関連企業には強烈な追い風になろう。

 アメリカ市場ではNYダウは高値波乱だが、 NASDAQ指数は年初来高値を更新中だ。エヌビディア<NVDA>、アドバンスト・マイクロ・デバイシズ<AMD>などの効果が絶大である。エヌビディアは上場来高値だ。メタ・プラットフォームズ<META>は昨年11月の安値比2.8倍になっている。

●主軸のハイグロース株に資金集中!

 内外市場ともに、物色されているのは主軸のハイグロース銘柄だ。機関投資家は運用競争上、元気な銘柄を買わざるを得ない。東京市場では東京エレクトロン <8035> [東証P]、アドバンテスト <6857> [東証P]、ルネサスエレクトロニクス <6723> [東証P]、ソシオネクスト <6526> [東証P]が抜群に強い。半導体関連である。

 台湾積体電路製造(TSMC)<TSM>は熊本県菊陽町、ラピダス(キオクシアなど国内勢8社が出資)は北海道千歳に半導体工場を建設中だ。両社の総投資額は最終的に10兆円規模になる。韓国サムスン電子は横浜に半導体の開発拠点を設ける。韓国では最大30兆円の設備投資を計画しているという。

 菊陽町のTSMCの工場現場の裏にはソニーグループ <6758> [東証P]、近隣には東京エレクトロン、東京応化工業 <4186> [東証P]、SCREENホールディングス <7735> [東証P]が新棟建設を進めている。熊本県にはテラプローブ <6627> [東証S]は新工場、日総工産 <6569> [東証P]はテクニカルセンターを開設する。

 こうした半導体業界の活況はTSMC、サムスン電子が主要顧客の野村マイクロ・サイエンス <6254> [東証P]、キオクシア、ソニーグループと関係が深いティアンドエス <4055> [東証G]、九州が地盤のワールドホールディングス <2429> [東証P]、ヤマエグループホールディングス <7130> [東証P]などにメリットを与えるだろう。

 プリント配線基板検査装置のインスペック <6656> [東証S]、半導体生産システム保守・運用(キオクシアと取引)のクエスト <2332> [東証S]、パナソニック ホールディングス <6752> [東証P]、ソニーグループが主要取引先(人材派遣、生産請負)のnms ホールディングス <2162> [東証S]はロングランに狙える。

2023年5月26日 記

株探ニュース

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