貸借
証券取引所が指定する制度信用銘柄のうち、買建(信用買い)と売建(信用売り)の両方ができる銘柄
日経平均株価の構成銘柄。同指数に連動するETFなどファンドの売買から影響を受ける側面がある
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6503 三菱電機

東証P
2,397.0円
前日比
-91.0
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PTS
2,367円
23:54 04/25
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
19.3 1.47 2.09 3.88
時価総額 51,468億円
比較される銘柄
日立, 
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決算発表予定日

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話題沸騰の「北海道関連株」に用意された意外なる株高シナリオ <株探トップ特集>


―「五輪競技の華マラソン」「カジノ誘致」「新幹線の延伸」で雄叫び上げる銘柄群を追え―

 2020年東京五輪で、マラソンと競歩の開催地を札幌市に移すことが11月1日に決定した。「オリンピック競技の華」とも称されるマラソンは、競技場を離れて市街地などを利用するため、新たに競技場を建設する必要こそないものの、スタート会場の設定や交通規制、メディア対応、ボランティアや警備会社への依頼などハード・ソフト両面にわたって今後、インフラ面での整備が必要となってくる。札幌市は30年冬季五輪 誘致の意向も示していることから、取り組みを国内外にアピールしたい意向もあり、今後、話題が増える可能性も十分にある。

 また、北海道については、カジノを含むIR(統合型リゾート)候補地でもあるほか、北海道新幹線の「新函館北斗~札幌」の30年開業も予定されており、ビッグイベントが相次ぐ。マラソン札幌開催をきっかけに北海道に関連する銘柄にも注目度が高まりそうだ。

●カジノ大手が苫小牧に熱視線

 相次ぐビッグイベントのなかでも、最も経済効果が大きいと注目されているのがカジノを含むIRだ。国土交通省が9月24日に発表した全都道府県と政令指定都市への意向調査では、IRの誘致に関して「予定している・検討している」と回答したのは8地域・9自治体で、具体的には北海道、千葉市、東京都、横浜市、名古屋市、大阪府・市、和歌山県、長崎県となっている。

 政府発表によると、地方自治体からの認定申請は21年1月4日から7月30日まで受け付けるとしていることから今後、名乗りを上げる自治体は増える可能性はあるが、現在のところで候補地は、25年の大阪・関西万博開催までにIRを開業したいと前傾姿勢の大阪周辺と、東京都や横浜市、千葉市などの首都圏、それ以外の地方に大きく分けられる。

 とりわけ北海道は、米カジノ大手モヒガン・ゲーミング・エンターテインメント(MGE)が今年6月、苫小牧市におけるIR事業構想案として、35億~45億ドルを投じると発表。また、米ハードロック・インターナショナルや米ラッシュ・ストリート、カナダ系のクレアベスト・ニーム・ベンチャーズなども相次ぎ苫小牧市に事務所を開設しており、海外カジノ大手からも有力候補地とみられているようだ。

●苫小牧に本社を置くフジタコーポなど注目

 認定区域の決定は21~22年の予定であることから、まだ思惑が先行する段階であるものの、「北海道カジノ」に関連する銘柄は、他のカジノ関連株に比べても注目余地がまだ大きい。

 その一つが苫小牧に本社を置き、ミスタードーナツなどのフランチャイジーであるフジタコーポレーション <3370> [JQ]だろう。同社は苫小牧にIRが誘致されれば、飲食や物販などでメリットが大きい。今月12日に発表した第2四半期累計(4-9月)単独決算は、営業利益900万円(前年同期4100万円の赤字)となり、従来予想の1400万円を下回って着地したものの、20年3月期通期予想は同5100万円(前期7700万円の赤字)を据え置いた。タピオカドリンク専門店「瑪蜜黛(モミトイ)」などの積極出店が寄与する見通しだ。

 北海道を地盤とする建設・土木資材商社のクワザワ <8104> は、苫小牧にも支店があり、IR誘致となればメリットが期待できる。今月14日に発表した第2四半期累計(4-9月)連結決算は、営業利益4億500万円(前年同期比60.3%増)と足もと業績も好調だ。また、同社の筆頭株主は太平洋セメント <5233> であり、仮にIRが誘致され、苫小牧の再開発が進むようならば、活躍が期待できる。

 札幌市を地盤とする広告代理店のインサイト <2172> [札証A]もIR誘致に伴う恩恵を受けそうだ。今月14日に発表した第1四半期(7-9月)連結決算は、営業損益400万円の赤字(前年同期700万円の赤字)と第1四半期としては4期連続の営業赤字を余儀なくされたが、赤字幅は縮小した。特に主力の広告・マーケティング事業では、新規クライアントからの新たな領域における受注などが寄与し大幅な増収増益となった。

●活躍の場多いカナモト

 また、カジノだけではなく、東京五輪マラソンの札幌開催や冬季五輪招致で注目されるのが、札幌市に本社を置く建機レンタルのカナモト <9678> だろう。マラソン札幌開催において会場整備で活躍が期待できるほか、札幌冬季五輪に関連して思惑も働きやすい。9月6日に発表した第3四半期累計(18年11月-19年7月)連結決算は営業利益132億2900万円(前年同期比1.4%減)とコスト増から営業減益となったが、建設需要が盛り上がる第4四半期以降の回復が見込まれており、12月6日に発表予定の19年10月期決算及び20年10月期業績予想への期待は高い。

 このほか、北海道地盤の注文住宅会社でスキーの五輪選手を多く輩出する土屋ホールディングス <1840> [東証2]、18年12月のエンターテインメント事業譲渡以降、採算改善が顕著なSDエンターテイメント <4650> [JQ]、三菱電機 <6503> の代理店業務を主力に建設資材販売なども手掛けるナラサキ産業 <8085> [東証2]、更に屋内や電力向けに電気設備工事を行う北弘電社 <1734> [札証]なども関連銘柄として注目されやすい。

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