貸借
証券取引所が指定する制度信用銘柄のうち、買建(信用買い)と売建(信用売り)の両方ができる銘柄
日経平均株価の構成銘柄。同指数に連動するETFなどファンドの売買から影響を受ける側面がある
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6503 三菱電機

東証P
2,521.5円
前日比
-53.5
-2.08%
PTS
2,535円
23:54 03/28
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
20.3 1.55 1.98 3.19
時価総額 54,142億円
比較される銘柄
日立, 
パナHD, 
NEC

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季節はもう夏? “夏日”記録の東京市場「サマーストック銘柄」総点検 <株探トップ特集>


―ビール、エアコン、レジャー関連など先回り候補リストアップ―

 「麦わら帽子は冬に買え」という相場格言はあまりに有名である。株式市場では常に物色テーマが存在するが、実際、旬の時期が来て関連銘柄が賑わってから買いに行くのでは“既に遅い”ということが往々にしてある。常に他人より一歩早く、人気化しそうな銘柄を仕込んでおくのが株式投資で勝つ秘訣だ。

 その伝で行けば、サマーストック関連は今が仕込み場といえる。いわゆる気温の上昇に伴い消費意欲が刺激され、それによって恩恵を受ける企業。通常、夏に買われやすい銘柄をサマーストックという。例えばビール株エアコン関連株、あるいは夏のイベントで来場者が増えるレジャー関連株などが挙げられる。

 東京では既にビル屋上でビアガーデンがオープン。そこでよく飲まれるのはサッポロホールディングス <2501> 、アサヒグループホールディングス <2502> 、キリンホールディングス <2503> などが製造するビールにほかならない。

 株式投資の観点では、夏になってから買うのでは波に乗り遅れてしまう。猛暑となった場合には気温に比例して株価上昇の期待値がグンと上がるが、そこは売り場を探す段階である。麦わら帽子は冬に買うのではなく、実は「夏が来る直前に買う」のがベストなのだ。

●買い替え需要にエアコン関連需要あり

 5月のゴールデンウイーク中は都心で気温が27度を超え夏日を記録した。気象庁によると、17日から23日までの1週間の最高気温・最低気温は、平年並みか平年より高い日が多く、週末には平年よりかなり高い日もある見込みとしており、既に夏のような気候となってきている。

 地球温暖化の影響や都心ではヒートアイランド現象などもあって、近年の夏は特に“猛暑”が話題になる。日本でも夏には日本全国で気温35度を超える猛暑日が続くことも珍しいことではなく、これは消費行動を左右するに十分なインパクトを持つ材料だ。

 気温の上昇が売れ行きに関わってくる銘柄の代表格にエアコン関連が挙げられる。ダイキン工業 <6367> は、前期に続き最高益更新を見込む。前期は猛暑の影響や補助金制度による需要の押し上げが寄与した。今期も好調の見通しで、営業利益予想は2430億円(前期比5.3%増)としている。同様に家庭用エアコンを展開する富士通ゼネラル <6755> も注目できる。

 このほか、イオン発生機能を持つシャープ <6753> [東証2]、温度センサーが抜群の三菱電機 <6503> 、手入れが簡単な仕組みのエアコンを扱うパナソニック <6752> などが挙げられる。

●アイスクリーム、ご褒美感覚定着

 ここ数年アイスの消費量は増加傾向にある。日本アイスクリーム協会が発表した「 アイスクリーム白書2016」によると、1回の購入金額が2014年から3年連続で上昇している。「暑い日・暑いとき」にアイスを食べる人は前年に比べ9ポイント上昇しており、今夏も前年並みの気温上昇となれば購買量も増える可能性が高い。また、自分へのご褒美感覚で高単価の商品が好調に推移しており、例えば人気商品の「パルム」を手掛ける森永乳業 <2264> は業績への貢献が見込める。

 他にも、「スーパーカップ」の明治ホールディングス <2269> や「チョコモナカジャンボ」の森永製菓 <2201> 、「ジャイアントコーン」の江崎グリコ <2206> といった、定番で手軽なアイスクリームにも需要が高まりそうだ。また、店頭販売が主のB-R サーティワン アイスクリーム <2268> [JQ]にも夏の恩恵が期待され、早めに注目しておきたい。

●美白ケアは今年も主流

 今年も美白が主流となっているなか、紫外線量の多い4、5月から日焼け止めが動き始めている。資生堂 <4911> の「アネッサ」シリーズや花王 <4452> の敏感肌用「キュレル」シリーズなど種類は豊富にあり、消費者の使用用途のニーズを上手につかむ商品がシェアを獲得しそうだ。

 美白対策は日焼け止めだけにとどまらない。ポーラ・オルビスホールディングス <4927> の「ホワイトショット」は、メラニンの生成を抑え、シミ・そばかすを防ぐ働きがあるほか、できてしまったシミなどに対して色を薄くする効果がある。訪日外国人旅行客にも人気があり、売り上げが伸長している。

 美白効果をウリにする商品は他の化粧品各社も力を入れており、「アスタリフト ホワイト」を展開する富士フイルムホールディングス <4901> にも目を配っておきたい。

●イベント関連株も注視

 夏場のイベントにも注目だ。音楽フェスの参加者数は年々増加しており、エイベックス・グループ・ホールディングス <7860> 、アミューズ <4301> の集客数に期待したい。

 オリエンタルランド <4661> やサンリオ <8136> といったアミューズメントパーク以外にも、日本テレビホールディングス <9404> 、テレビ朝日ホールディングス <9409> 、東京放送ホールディングス <9401> 、フジ・メディア・ホールディングス <4676> など各テレビ局もイベント開催を予定しており、訪日外国人観光客の取り込みなどもありそうだ。

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