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証券取引所が指定する制度信用銘柄のうち、買建(信用買い)と売建(信用売り)の両方ができる銘柄
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6465 ホシザキ

東証P
5,339円
前日比
-133
-2.43%
PTS
-円
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
23.4 2.35 1.78 0.59
時価総額 7,735億円
比較される銘柄
大和冷, 
フクシマガリ, 
ダイキン
決算発表予定日

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【北浜流一郎のズバリ株先見!】


「銘柄選別で重さを増す“信頼性”」

●イエレン議長発言が市場の曙光に

 最近の個人投資家さんのご相談のほとんどは、「このまま株を持ち続けていて大丈夫でしょうか」だ。背景にはもちろん、さらに下げてしまい、再び過去のバブル崩壊やIT相場、サブプライムローン相場後の暴落のようなことになりはしないかとの不安がある。なかなか回復できない現状を見ると、確かにさらなる奈落を想定してしまうのも無理はない。

 特にVW(フォルクスワーゲン)のような世界的な高ブランド企業の不正問題が起きたりすると、投資マインドは限りなく悪化してしまい、株式投資に対して嫌気が生じてしまうのも理解できる。

 しかし、である。現在の市場が米国の金融政策を軸に動いていることを忘れないようにしたい。米国市場が求めているのはさらなる金融緩和の継続だが、われわれ日本の投資家は逆に早期の引き上げを求めている。米国金利が上昇しないことにはドルも対円で上がらない。そして、日経平均株価も同様だ。

 つまり、いまは「米金利上昇→ドル上昇→日経平均上昇」、このサイクルがうまく循環していない。これが問題であり、その改善が望まれるところだが、24日に米連邦準備理事会(FRB)のイエレン議長が米マサチューセッツ州で行った講演は興味深く、東京市場にとって曙光ともなる内容だった。

 イエレン議長は年内の利上げが適切になるとの見解を表明したのだ。しかも、米連邦公開市場委員会(FOMC)メンバーの中で年内利上げを支持するグループの中には「自分も含まれる」とまで明言したのだ。

●高ブランド企業の失墜で価値観に変化

 だからすぐに株式市場が回復に転じるものではないものの、米国の金融政策がスケジュール通り利上げに向かっているのが明らかになったのは好ましい。いまは好材料に鈍感な東京市場も、次第にその効果を評価しはじめると見てよいからだ。

 では、このような状況下で投資の対象となり得るのはどんな企業か。国内では東芝、海外ではVWと高ブランドだった企業がとんでもない不正を行っていたことが明らかになったことで改めて価値が高まったのは、「信頼性」だ。

 それは企業全体についてはもちろん、製品、サービスについても強く求められるだけに、当然この厳しいハードルを越えられる企業が投資対象としてふさわしいことになる。

 具体的には自動車用測定機器に強い堀場製 <6856> 、コンドームの販売が好調なオカモト <5122> 、業務用厨房機器に強いホシザキ <6465> 、臨床試験受託大手のリニカル <2183> 、そして新興市場銘柄では航空機オペレーション・リースに強いJIA <7172> [東証M]が魅力的だ。

2015年9月25日 記

●北浜 流一郎(株式アドバイザー)
慶応大学商学部中退後、コピーライター、週刊誌記者、作家業を経て株式アドバイザーへ。マネー誌、証券紙などの株式欄を担当し、ラジオ番組でも活躍。

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