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証券取引所が指定する制度信用銘柄のうち、買建(信用買い)と売建(信用売り)の両方ができる銘柄
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6448 ブラザー工業

東証P
2,846.0円
前日比
+4.5
+0.16%
PTS
-円
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
14.5 1.11 2.39 0.96
時価総額 7,336億円
比較される銘柄
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リコー, 
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決算発表予定日

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【北浜流一郎のズバリ株先見!】 ─ 今年も9月は苦月? 浅押し銘柄で活路!


「今年も9月は苦月? 浅押し銘柄で活路!」

●9月の軟調局面は仕込みの時期

 反落やむなし。こんな見方がほとんどだった8月の東京市場だが、終わってみると月足チャートは陽線だった。

 7月に続く陽線であり、当然、9月もこれに続く3ヵ月連続高を願っている。しかし、株式市場では滅多に願望は実現することがない。大抵は予想外のことが起きて、期待とは反対の動きになってしまう。

 今月もそうなるのか。もちろん正確な予測など困難だが、波乱への備えは欠かせない。例年市場の売買が止まってしまうシルバーウイークが今年はないのは好ましいものの、それでも9月19日、22日と市場は休場となるため、投資をしにくくなる点では従来と大きく変わらない。

 それに日米ともに金融政策決定会合(米はFOMC)の開催が予定されていることも無視できない。特に今年は、日銀がこれまでの金融政策の「総括検証」を行う予定になっているし、米国は9月に利上げを実施するかどうかが問われている。

 つまり、両国の中央銀行は重要な決定を迫られていることになり、当然株式市場はその決定を予測しようとして様々な観測が錯綜することになる。

 そのため、積極的に動き辛い。こんな月になる恐れが多分にあるものの、忘れてならないのは、9月相場の軟調局面は年末相場に向けて仕込みの時期になる。この事実だ。

●日銀ETF買いが下支え

 過去内外の株式市場は9月に大きな変動が生じた。そのため私は、

 「9月は苦月」

 毎年9月をこう表現してきた。今年もこの言葉がふさわしい月になるのか。残念ながらその可能性を排除できないのだが、やはり忘れてならないのは日銀によるETF買い。これがあることだ。

 年間6兆円、月にして5000億円。一日平均では約250億円が投じられるETF買いは、順張りではなく、逆張り主体となるため、東京市場が下げると買いが実行される。その効果は、非常に大きい。市場の大幅下落が抑制されるからで、これだけでも投資の安全度が高くなることになる。

 そこで注目は、このところ上昇基調にあったものの、浅い押し目を入れている銘柄を中心に投資したい。その方が安全度が高いからだ。

 具体的には、まずはデジタルプリンタに強いブラザー工業 <6448> がある。米国での販売好調が株価支援材料になる。某大手外資系証券がレーティングを引き下げたことで急落したマキタ <6586> もここは拾いどころと見てよい。

 送配電向け大型リアクターに強いタムラ製作所 <6768> もこの浅い押しは狙いどころといえる。リンゴ酸を中心に果実酸類の製造販売に強い扶桑化学工業 <4368> は押し目をつけているわけではないものの、目先少しでも下げたら見逃さないようにしたい銘柄の一つだ。

 東証2部銘柄にも目を向けておくと、超硬合金製の耐磨耗工具や金型で国内首位の冨士ダイス <6167> [東証2]が魅力的だ。

2016年9月2日 記

株探ニュース

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